電車事故

僕は仕事場に行くために毎日電車で通勤している。
それは僕だけではなくて何人ものありとあらゆる人が、ありとあらゆる理由で乗ってくる。
そして小さいスペースにこれでもか!というぐらいの人が乗り、他人どうしてぶつかり合う。
まるでアメフトのように。それはスポーツの一種といっていいほど。
そしてしばらくぶつかりあって揺られていると・・・
電車が急カーブを曲がりきれずに線路を突き破り2件ほどの家と大きなマンションに体当たりした。
目撃者はそう語った。
僕が電車から見た窓の景色は、
電車が線路を突き破り、建物をすべて透けとおり、電車が空へとあがっていった。
ドンドン空へ空へと電車があがっていく。
雲を突き破ると大勢の人々が歩いていた。
その真ん中を電車が走っていっている。
しかしその途端大きな嵐のようなものが襲ってきた。
まるで僕達、電車に乗っている人を無視し、その電車自体が目的かのように僕達は電車から落とされ、
雲を突き破って地面に落ちていった。そこで意識が遠のいた。
気づいたら僕はベットの上だった。
家族が心配そうに僕の顔を見ていた。
後から知ったことだが、その日電車に乗っていた乗客乗務員合わせた153名全員が助かったらしい。

電車事故

電車事故

  • 小説
  • 掌編
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-03-02

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