Gyudon!

彼は、いつものように毎週月曜と金曜の二日この牛丼屋に通っている。
これはかれこれ半年ぐらい続いているだろう。
今日も彼は牛丼屋に来た。今日は金曜日だからだ。
そしていつものように牛丼[大]を頼んだ。
そして牛丼に七味を一振りしてから口にかきこんだ。
すぐに牛丼はなくなり、お茶を一杯飲んで。帰っていった。
ある店員さんがこの風景を見て異様に思った。
彼は、牛丼をまるで噛まずに、飲み込んでるかのように食べていた。
カレーは飲み物という人がいるが、さすがに牛丼は飲み物には至らない・・・


そしてある日、また彼が牛丼屋にきて牛丼を頼んで食べていた。
すると隣のおばちゃんが
「あんたもっとよく噛まないとのどに詰まるよ」
と言った。
とたんに彼は牛丼をテーブルの上において言った。
「どうせ味何かわかんないんだ」
そして最後にグッと食べ終えて帰っていった。
おばちゃんもそのあとを追うかのように帰っていった。
ある人は言った。
「彼は牛丼が好きなんだ」と。

Gyudon!

Gyudon!

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-03-02

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