近未来小説「 Neo Border - The near future -」
The near future <仮想地球とラグナロク>009
国際連合の今回の発表に対し、 "仮想地球(Globe of Virtual Reality)"を事実上統治していた仮想の国際連合は、 一斉に反論をおこなったが、原因究明本部から発表されるシナリオに沿ったような立派な証拠の数々によってもろくも打破されていきました。
やがてこれもまたシナリオに沿ったごとく 、発表当日から "仮想地球(Globe of Virtual Reality)" は悪しき根源であると世界中のマスメディアが大々的に報道し、 あらゆるメディアもこれに歩調を合わせはじめました。
世界中の関心が、「"Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)"の生誕地は "仮想地球(Globe of Virtual Reality)"」のコピーに集中し、ほどなく多くの世論もそう信じるようになっていくことになります。
そして国際連合は、国際ネットシステム妨害規則違反など、 数々の国際条約違反を理由に、今回の責任と賠償を突きつけ、 同時に "仮想地球(Globe of Virtual Reality)" の閉鎖を要求しました。
やがて"Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)"の被害に比例し、 世論の "仮想地球(Globe of Virtual Reality)" 排斥運動は広がりを見せ、 メンバーは徐々に退会。そしてメディアは彼らを"生還者"と呼び、それを称える不思議な状況がおこります。
巨大な向かい風は破竹の勢いで拡大した "仮想地球(Globe of Virtual Reality)" を輝かせてきた街のLEDを次々に灯油ランプに代えていきました。
たとえそれでも心硬き多くのメンバーは、今にも消えてしまいそうなおぼろげに揺らぐ灯油ランプの明かりの中で、 濡れ衣を晴らすべく、あらゆるフィールドの情報を集め反論、矛盾点、抗議を粛々と発信していきます。
そして祈ります。
遥か昔から言い伝えられてきた伝説のように、彼ら救世主の再来を
Mark Frost(マーク)
William Madison(ウィリアム)
John Reeves(ジョン)
"GVR Revolution(GVR革命)"以後、現在は所在が明らかになっていない、
"仮想地球(Globe of Virtual Reality)" 建国の3人の救世主たちを
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