覚えがき
棚に並んだピンク色の桜のハンカチを指して、そういうの似合うねって君が言った
それだけなのに
嬉しくて、恥ずかしくて、大袈裟かな?
君は、少しだけ期待させるようなことを言う
ほんとに、悪魔。かわいい悪魔。
大好きってわけじゃない
なら
好き、くらいなら可能性あり?
なんてね
先に潜り込んだ布団の中で、君がドライヤーを使う音を聞く
冷蔵庫を開ける音、水を汲む音、歯を磨く音…
目を閉じて、寝たふりの頭の中
「君が寝るまで私も起きてる」とか
ちょっとくらい可愛いこと言えばよかった、なんて思う。
でも
おやすみって言えた
いつもは出来ない挨拶だから、それも嬉しいな
おやすみなさい、寝起きの悪い王子様
ずっとこのままでいたい
ずっとこの毎日が続いていけばいいのに
私と君の時間が、永久に続いたらいいのに…
何か言わなくちゃ
後悔しないように
結局
この幸せな時間を崩したくなくて、何も言えないんだけどね。
大好きだよ、
素敵な時間をありがとう。
またね
君が見えなくならないように、後を追いかける
君が消えてしまわないように、私は道を探す
周りを見ない君が、壊れてしまわないように
君のためなら、なんだったできる
いつでも、笑っていて欲しいから
お願い、笑って
君を傷つける奴がいるなら、私がやっつけるよ
君が私を助けてくれたから、
真っ暗闇から、救い出してくれたから、
今度は私が
君を守る
静かな廊下を、二人で並んで歩く
酔ったふりして、手を繋いでもいいかな?
やめておいた方がいいかな…
少し手を伸ばしたら触れられるところにいるのに、
君は遠くにいるみたい
いつでも隣にいたのに、いつでも遠くにいたみたい
手を伸ばしたら、君はもっと遠くに行ってしまう気がして
それでも、君の少し後ろから
私はとても幸せです。
君をもっと知りたくて、
君の話から零れた君の情報を繋ぎ合わせる
マンションの2階に住んでいて、家の周りは坂が多い
廊下は濃い茶色のフローリングで、和室はない
兄弟が2人、5人暮らし。
ハンカチは沢山持ってるけど、いつも手前から使うから同じのばかり持ってきちゃう
ちなみに、ヘビーローテーションは水色のやつ
柔軟剤はフローラルの香り。
長風呂で、少し神経質。
寝起きも寝相も悪い。朝は本当に弱い
胃腸がストレスに弱い。
心臓に持病あり、結構病弱
細いくせによく食べる
尋常じゃないスピードで歩く
バスケが好き、ダンスは嫌い
覚えがき