バッターボックス

 月面基地の
 バッティングセンターでは
 俺の友達が
 酔っ払って
 煙草吸ったり
 ゲームやったり
 トイレでゲロはいたり
 早く帰りたくて
 退屈
 してる中
 ガラスと網の向こう
 一人だけ
 大振りなスイングで
 かっとばしたり
 今度はからぶって
 照れ隠しで
 ため息ついてる
 
 空を切るバットと
 回転する腕と
 プリプリと
 揺れる
 おしりと
 照れ隠しの
 ため息と
 百円で
 無限に飛んでくる
 球と

 どうしてか
 そんなことばかり
 思い出す

バッターボックス

バッターボックス

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-03-20

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