十二ヶ月の最高の恋愛

どうして・・・

私のつまらない人生はある人によって変わった。

余命宣告されてから1日がたった。
医者には病院で治療を受けるかこの病気と向き合って家で最後を迎えるかのどちらかだと言われた。治療といってもこの癌にはあまり意味のないものらしい。
私はどっちも嫌だったが、まぁ最後くらい好きなことでもして死のうと思い、家で最後を迎えることにした。自分らしくってやつかな笑

家で生活することが決まり、学校に癌になり残り一年だということを伝えた。
そして高校は中退こいう形となった。
まぁ、学校もつまらなかったのでもうどーでもよかった。

午後7時、周りはもう真っ暗だった。
両親は相変わらず、仕事で朝まで帰らない。やっぱり私を道具でしか見ていないんだな。そんなことを考えながらベットで寝転んでいると、
ピンポーンと家のインターホンが鳴った。
私は面倒だなと思いながら重いからだを起こし、部屋を出てドアの前へとむかった。穴を覗くとそこにはうちの制服を着た男子が立っていた。よく見るとその人は学校で1番人気のある先輩だった。
私は驚きとりあえずドアを開けてみると、
「あっ、君二年生の遠藤まちさんだよね。」
えっ、なんで知ってるのと思い、思わずキョトンとする。
「ごめん。自己紹介がまだった。俺三年の有機翼。よろしくね。」
「えっ、あのー」
ってどうしてー!と私の心はそう叫んでいた。

間違えて・・・

申し訳ありません。
間違えて一番最初のを消してしまいました。
以後気をつけます。

二日目の朝

とりあえず有機先輩にはその日は明日もう一度来てもらうようにと帰ってもらった。

次の日のあさ10時。
私の体は少しだるくてやっぱり頭が痛かった。なのでベッドで休んでいると。
ピンポーンと昨日と同じ音が聞こえてきた。
やはりそこには約束通り有機先輩がいた。
私はドアを開けた。
「あのー。まちさん・・・。急なんだけど俺と付き合ってくれない?」
「えっ!?」
その言葉は本当に急で昨日先輩が押し掛けた時より驚いた。
私は、その言葉をどう受け取っていいかわからずオドオドしていると。
「だめかな?」
「えっ、あのー」
「あっ!ダメならいいんだ。ごめん・・・帰るね。じゃ・・・」
「えっ!?あのッいいです。」
「えっ!」
「あ、あのーお付き合い・・・。お願いします。」
「本当にいいのッ?」
私はゆっくり頷いた。
お、思わずOKと言ってしまった・・・。とあとから思った。

三日目

外はまだ寒そう。三月なのでまだやはり肌寒い。
朝7時半。周りの人は通勤通学で忙しくなる。
私は一人外を眺めていた。すると、制服にマフラー姿の男性が私の家の前で止まった。顔を見上げたその顔はあの有機先輩だった。
窓越しで見ていた私に気づいたようで、
「あっ!おはよう。今日も寒いね。」
と言った。私は少し驚き、窓ガラスを開け二階から声を掛けた。
「先輩!こんな時間にどうしたんですか?」
「あー。ちょっと君の顔が見たくなって。」
私は思わず顔が赤くなった。
「ど、どうしたの!顔赤いよ。
あっ!ごめん。寒いんだよね。無理させてごめん。無理して顔を出さなくていいよ。
じゃあ俺学校行ってくるから。じゃあね。」
そうして先輩は走っていってしまった。
先輩なんであんなに天然なのと顔に手を当てそう思った。でもなんだかんだこのほのぼのとした感じがどこかあたたかく感じた。

十二ヶ月の最高の恋愛

十二ヶ月の最高の恋愛

地味でダサい一人の高校生。遠藤まち。ある時余命三ヶ月だと言われた。生きる希望でさえも失ったまちだがある高校の先輩とであって・・・

  • 掌編
更新日
登録日
2015-03-18


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