鏡のキミ

あなたを大切にしすぎたせいで
一番大切なものをなくしました
それは何かと聞かれても
教えてあげないけれど

遠くに見えただけで
ひどく寂しくなる
終わりを知ってはじめて
終わらせたくないと思い知る

オートフォーカスだから
大丈夫です
見えちゃうんです
悲しいことに
時が経つと嫌でも
はっきり見えてくるんです

量より質だとわかってる
気づけば数え切れないほど
なのに本当が誰にも伝わらないんだよ

僕は誰なんだろう
それは君にしかわからない
鏡に移る人は本当に僕なのか
嘘を塗り重ねたせいで
わかんなくなった

鏡のキミ

鏡のキミ

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-03-15

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted