あの日から

自転車をこぐ後ろ姿
どことなく似ている
寒そうに顔をうずめて
車から見えた横顔

こんなときは
信号に引っかからない
なんかもう泣きたい気分だ
会いたくて
想い始めて4年の冬
一向に実る予感もない
それでも忘れられないのは
あの寂しい横顔と
笑った時に見える
綺麗に並んだ白い歯

オレンジの匂い 


振り返る
君が笑っているような
気がして
また名前を読んでくれるんじゃないかって
考えてしまう
僕は寂しすぎるね

他に好きな人でもできれば
忘れられるかもしれないけれど

あの日から

あの日から

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-03-15

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