天使3人、堕天使4人 第3章

天使3人、堕天使4人 第3章

この小説には以下の物が含まれています。
①独自設定あり
②天使ちゃんボコボコ
③ハッピーエンド?そんな物はない
それでもよいなら、お楽しみください

─ラファエルvsルシファー─
ラファエルは懸命に戦っていた。それでもルシファーを玉座から動かす事が出来ない上、バリアで攻撃は全く通らなかった。

ルシファー「あれから何年も経ったけど、全く成長していないわね。 私が〔教えた事〕さえも忘れたんじゃない?」

ラファエル「ハァ………ハァ……」

ルシファー「とは言ってもあなたのスキルは仲間か地雷がないと力を発揮できないものばかり。 それなら勝てるわけないわ。」

ラファエル「………まだ負けた訳じゃありませんよ………」

その時、ラファエルの背後からエメラルドドラゴン、バカルディ、エールソレイユが駆けつけてきた。

ルシファー「…………ストライクショットを撃つために呼び寄せた訳ね。」

ラファエル「あなたはさっき勝てるわけがないと言いましたけど、これが私の戦い方です。 ……………ストライクショット!」

ラファエルが言い放った時、それぞれからクロスレーザーが放たれた。ルシファーはよける間もなく、全てのレーザーを受けた。
そしてレーザーが終わり、ルシファーの方を見ると、彼女のバリアは砕け、ルシファーがダメージを受けていた。

ラファエル「やった……… 後はこれから………」

ルシファー「よくやったわね、ラファエル。」

ルシファーはこの時初めてラファエルの成長を感じ、それを誉めた。

ルシファー「あの時はバリアすら破れなかったあなたが、バリアを破り、そしてダメージすら負わせるなんて少しナメてたわね。 …………けど、まだまだだわ。」

そしてルシファーは近くの地面に魔法陣を描き、そこからバハムート、ゼロ、ヴィシャスを呼び出した。

ラファエル「! まだそんな力が残っていたなんて………」

ルシファー「残念。 私は別に負けたとは言っていない。早とちりしたあなたが悪いの。」

ヴィシャス「おいおい! あんな奴らさっさと倒そうぜ!」

ルシファー「ヴィシャス、口に気をつけなさい。 私はあの子に一泡吹かされたわけ。だからこうしてストライクショットで沈めようとしているの。」

ラファエル(でも、あの人のストライクショットは加速。 うまくいけばよけられるはず………)

ルシファー「言っておくけどラファエル、まさか私のストライクショットが加速だとか思ってないでしょうね?」

ラファエル「!」

ルシファー「あなた達ばかりが変わって私が変わらないなんてそんな事あるわけないでしょう? 私のストライクショットは変わったの。〔号令〕にね。 おしゃべりの時間はここまで。そろそろいいかしら?」

ラファエル「そんな……… あなたは……」

ルシファー「我、堕天の王なり、ストライクショット!」

ルシファーのかけ声と共に、バハムート、ヴィシャス、ゼロが動いた。ラファエルが呼んだエメラルドドラゴン、バカルディ、エールソレイユを吹き飛ばし、ラファエルに迫ってきた。
瞬間、ラファエルは過去を思い出した。

─数年前……まだラファエル、ミカエル、ウリエルがまだ駆け出しの天使だった頃……─

ルシファー「ほらみんな行くわよ。 今日はゼウス様に挨拶に行く日でしょ?」

ルシファーは当時、3人の教育係になっていた。ルシファーは大天使であり、とても優しかった。だから3人もルシファーが好きであった。

ロキ「全く君たちは……… 何度やったら気が済むんだい?」

3人はまれにいたずらをして他の神に怒られた事もあった。

ロキ「何度も言うようだけど、この木の実はユグドラシルが大切に育てたヤツだ。 それを一度ではなく何度も来て………」

ウリエル「そんなにあるなら1つぐらいいいじゃないケチ!」

ヴェルダンディ「ロキさん、少し怒りすぎですよ。 落ち着いて。」

ロキ「いいや、今日という今日は徹底的に怒るぞ。 でなければ何度もやるからな!」

ルシファー「待ってください! 彼女たちを見逃してあげてください。」

ラファエル「ルシファーさん………」

こんな時もルシファーはいつもかばってくれた。いつか彼女のようになりたい。3人はそう思っていた。
そんなある日、地上に降りたルシファーが大怪我をして運び込まれた。

ヘルメス「一体どうしたの!?」

キューピット「地球防衛部隊の戦場で加勢している所、カブトロスに狙撃されました! かなりの重傷です!」

天界は一時騒然したが、なんとかルシファーは一命を取り留めた。そして後日、ルシファーは3人にポツリと言った。

ルシファー「天使って、限界があるわね。」

ウリエル「?」

ルシファー「天使は人を助けるにしても、その能力に限界がある。 だから、天使の力を超えた者にならないと………」

ミカエル「? どういう意味?」

ルシファー「…………あなた達にはまだ早いわよ。 もしかしたら、一生知らなくてもいいかも………」

この時3人はルシファーの言葉の意味がわからなかった。そして次の日、ルシファーは天界から姿を消した………

そして目の前にはその人がいる。一体どこで別れてしまったのか………
ラファエルには考える時間もなく、目の前に迫ってくる敵にただ呆然と立ち尽くすだけであった。
そして、激しい衝撃と共に、帽子と涙が空を舞った。

TO be continued……… 第4章へ続く

天使3人、堕天使4人 第3章

とうとうラファエルまでもやられました。
独自設定全開でしたね。

次回最終章です。

天使3人、堕天使4人 第3章

  • 小説
  • 掌編
  • アクション
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-03-15

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