あの人

次に好きな人ができたとしても
のめり込まないように
心の底から愛さぬように
あの日誓ったんだ

一番辛い恋は
好きな人に嫌われる恋
原因要因いつも私
あの人はなんにも
悪くなかった
好きっていう気持ちが
恥ずかしくて
嘘ばかりつき続けた

嫌われてるとわかっていても
あの人を好きだという
気持ちが強すぎたせいで
どうにも
嫌いになれそうにない
こんな恋ほど
辛いものはない

何年経っても
忘れられそうにない　
ずっと消えない胸の痛み
あぁもう消えちゃいたい
始めからやり直したい
おかしなことが頭をよぎる
だって私がここにいるのは
あの人に少しでも
すごいと思われたかったから
それ以外に理由なんて無いのになんでこんなに苦しまなきゃいけないの

誰かを好きになれば
忘れられるかもしれない
やっと巡りあった恋の予感
だけど好きになり過ぎないように
心の中いつも唱えた
そうすることであの人の居場所を心の中に作り続けていることにも気づかないまま

あの人の前ではずっと
ドキドキが止まらなくて
一度だって目を見て話せなかったのに
君の前で微笑むことができるのはなんでなんだろう
胸がキュンとなったり
ドキドキしたり
あの日からあまりなくなった
きっとどこかであの人のこと探してるんだろう

歯を見せて笑う人が好き
少し女の子みたいな人が好き
細くて背中の大きい人が好き
馬鹿にしたような声で名前を呼ぶ人が好き
わざとらしい優しさを携えている人が好き
あの人が私を作ったの
あの人が私のすべてだったの
点ばっかりで丸のない
私の人生はいつかまたあの人と交わるの？

神様仏様
もう一度チャンスをください
もう手放したりしないから
あの笑顔をいつまで見ていたいの

やっと素直になった私
ここまで何年かかっただろう
あの人に会えなくなってから
気づくなんて
初恋は実らない
こういうことを言うのかな

好きな人が出来たとしても
告白なんて絶対しない
あの日失敗したけれど
初めて告白する人は
あの人じゃないと嫌だから