Fight of Hill 第一章

2月5日(日)午前7時30分 霜影峠

俺の名前は霧下修也。年は19歳。地元にあるこの霜影峠に毎日のように走りに来ていた。
この峠を攻めるのが大好きで、つい夢中になり峠で朝を迎えることが多くなっていた。

そして、また峠で朝を迎えてしまうのであった・・・

修「なんてすがすがしい朝なんだろう・・・。さて、早いところ家に帰ろう。」俺はそうつぶやき、眠気が襲ってこないうちに帰宅することにした。
俺は愛車のRX-7FD3Sに乗り込み走らせようとした瞬間、反対車線を車が通っていった。

修「見たところあれはスバルのインプレッサだろう。どこかで見覚えがあるな・・・。」俺は心の中でそう思っていた。

その真相を探るべく、俺はあのインプレッサを追いかけてみることにした。

俺は両親に携帯で連絡をとり、車を動かした。

ゆるいカーブをクリアした先にはきつい連続ヘアピンカーブが待ち受けている。俺はこれを曲がるのが楽しくてたまらなかった。

しかも今回は実戦形式だ。ついにその連続ヘアピンの入り口が見えた。

ちらっとしか見えなかったが、インプレッサのリアバンパーが見えた。もう少しで追いつける。

そして連続ヘアピンをクリアすると達成感を感じていられたのもつかの間。受け入れがたい光景が待ち構えていたのだ。あのインプレッサがヘアピンの出口でスピンして止まっていた。しかも、フロントバンパーが少しひしゃげている。

俺は話しかけようと思ったが、相手側から話しかけられたのだ。
車から出てきたのは20代後半ぐらいの男性だ。見覚えがある人物だった。

男「おお!修也じゃないか!いいタイミングだ。」男はそういって俺に近づいてきた。

やはりそうだ。地元の走り屋チーム、Clean riversのリーダーである下条伸次。彼のチームは走り屋同好会みたいなものだと親父から聞いている。

彼とは親父を通じて知り合った。親父が元々Clean riversの専属のコーチであり、ドリフト技術などのテクニックを教えていた。

その練習を毎日見ていた俺は、暇になったメンバーと話すことが多くそこでよく彼と話していたものだ。

彼になぜ事故を起こしてしまったかを聞いてみると、
伸「俺としたことが、さっきのヘアピンでミスっちまってね~。それで愛車がこんな感じになっちまったわけだ。」

彼のインプレッサはレッカー車によって修理屋に運ばれ、元の姿に戻ったという。

そして俺はClean riversにスカウトされ、チームに入ることを決断した。

ここから俺の物語は始まったのである・・・

Fight of Hill 第一章

イニシャルDなどに憧れて書きましたw

第二章ではイニシャルDだと高橋啓介に当たる人物と出会い、戦いますw

Fight of Hill 第一章

  • 小説
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2012-02-26

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