別れの雨音

あの時どうすれば良かったなんて未だに分からない
ただ言えることは一つ、二人は確かに想い合ってたこと

雨が降る度に僕はあの日に還る
傘の中の僕、寂しげな笑みを浮かべて通り過ぎる君
ふと動いた唇が「さよなら」を告げた
小さくなる君の後ろ姿 雨音にかき消された僕の声
いつも失ってから気付くんだ、本気で愛してた

君はいつだって沢山の愛をくれた 全て分かっていたつもりだった
無邪気な笑顔と優しい瞳にいつも救われていた
この時が永久に続くと僕は過信していたんだ
今、終わりを迎える二人の想い出
また雨が激しく降り出して僕の頬を涙が伝う

君が微笑んで、僕が応えて…その繰り返しだった
寒い日に僕を待つ君が愛しくて周りが見えないほど夢中だった
抱き締める度に鼓動が重なって愛しくて
このまま君を独り占めにしたいと数え切れないほど願った
後悔してる、ちゃんと「好き」って君に伝えれば良かった

掻き鳴らすこの音色は僕の全ては君の物だった 見つめる先に君がいて
輝くその瞳に揺れる長い髪にずっと心を奪われていた
僕の想いに気付いているとそう思っていた
もう二度と君は僕の前には現れないのかな
繋がってた二人の糸が切れて僕は音色を捨てた

覚えてるかな?暖かい春の日の出来事
君が「大好き」って耳元で囁いたあの日のこと
真っ赤になって照れ笑いする君を思わず抱き締めた

だけど君はもう此処には戻らない 別れの日から僕とは違う道を歩み始めた
まだ僕の名を呼ぶ声が耳から離れなくて切なくて
居る筈のない君の存在を今でも探してしまう
僕達は想い合ってたのに擦れ違ってばかりだったね
また、あの日と同じ場所で雨に降られて 存在の大切さに気付いたよ

別れの雨音

別れの雨音

失恋ソング用の歌詞です。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-03-04

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