パンドラの境界線
夜中の闇に沈んでく。何もかもどうでもよくなってくる不思議な暖かさ。白は本当は…
【Ⅰ】
夜中の闇に沈んでく
ずっとずっと沈んでく
ココハドコ
ワタシハダレ
分からない
分からない
それでも 進むの
手探りで探り当てた
それは
何だったのか
私はまだ知らない
開けてはいけないパンドラの箱
それを
見てしまった途端に
何かが私の中に入ってくる くる
夜中の闇から浮いていく
おかしな世界へ浮いていく
それが
沈んでくのより良かったのかなんて
そんなのもうどうでもいい
どうでもいいの
何もかも…
【Ⅱ】
届かない元の世界
戻れない闇の世界
ココハドコ
ワタシハダレ
考えられない 何も
思い出せない 記憶
おかしな世界への警戒心すら忘れてしまった
もっと
もっとはまってくの 深み
抜け出せないの 私
静かに
温もりながら
真っ白な闇へ
堕ちていく
どうでもいいの
何もかも…
【Ⅲ】
分からない 自分
置いてきてしまった 大切な何か
ココハドコ
ワタシハダレ
知らない
知らない 全て
気が付けば動けない
囚われていた私
眼に見えて
包み込まれてく 世界
霧に埋められてく
白の闇
開けてしまった
パンドラの箱
入っていたのは何?
蝕まれてく 身体
消えて行く 私
戻ってこない全て
溺れたいの
このまま
暖かくて 今までに無い感情
それに身を任せて
もうどうでもいいの
何もかも
【Ⅳ】
やわらかい口当たり
越えていく境界線
ココハドコ
ワタシハダレ
狂ったように
そのまま
進んでいく
方向なんて気にしない
見えてるのは斜め後ろ
浮いていく
同時に堕ちていく
どこへ行くの? 私
ポーカーフェイスの感情
ただ真っ白
白いのは純粋じゃなくて
なら何なの?
パンドラの箱の中身は
暖かく私を包む
与えられる快楽
溺れている間に気が付いて
失われてく
全て
消えてく 境界線
見えないの
もう 戻れない
手を伸ばして彼方
掴めたのはあの白い霧だけ
感触を感じて
交錯する黒と白
闇に沈んでく
包まれてく
溺れてく
元の世界へ戻る橋
もう見えないの
パンドラの境界線
過ぎて行った
どうでもいいの
何もかも…
パンドラの境界線
今回は夜中の闇の境界線を描いてみました。
どう解釈して頂いてもかまいません。
表現したかったのは溺れていく感じ、不気味に怖くなっていく白霧。境界線を越えていく感じは難しいですね。
時に黒よりも白の方が恐い様な気がするんです。