眠りたくないの
『不想睡』
宇宙の隅っこで黙って自転してる惑星
天意によってこの星で貴方と私は出会いました
一瞬、燃え輝いた線香花火がそっと落ちるところを
私は見ていました
あの真夏、冷やしたお酒に酔ったことがあるけれど
目覚めたら、あなたが側にいてくれましたね。
その酸っぱい味は微醺の感じが少しして、
夢の途中で起きたほうが美しいと思いました
私を愛してくれている人はまだ眠っていないみたい
眠りたくない、あなたに付き合いたい、まる一晩、
幸せの催眠術がほしくて、
天地がぐるぐる回るような目眩が欲しい
眠りたくない、あなたに付き合いたい、まる一晩、
今日が完全ならば、明日の幻覚など今は要らないの
雪の花が綻びたその風の中で
あなたが私をぎゅっと抱きしめる
涙がきらきらと虹のようです。
眠りたくないの