眠りたくないの

眠りたくないの

『不想睡』

宇宙の隅っこで黙って自転してる惑星

天意によってこの星で貴方と私は出会いました

一瞬、燃え輝いた線香花火がそっと落ちるところを
私は見ていました

あの真夏、冷やしたお酒に酔ったことがあるけれど
目覚めたら、あなたが側にいてくれましたね。

その酸っぱい味は微醺の感じが少しして、
夢の途中で起きたほうが美しいと思いました

私を愛してくれている人はまだ眠っていないみたい

眠りたくない、あなたに付き合いたい、まる一晩、
幸せの催眠術がほしくて、
天地がぐるぐる回るような目眩が欲しい

眠りたくない、あなたに付き合いたい、まる一晩、
今日が完全ならば、明日の幻覚など今は要らないの

雪の花が綻びたその風の中で
あなたが私をぎゅっと抱きしめる
涙がきらきらと虹のようです。

眠りたくないの

眠りたくないの

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-02-27

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