君がくれた僕の罰

幸せだった日々。

そんな時に大好きな君がくれた、忘れられない極上の罰・・・。

「もしも君に耳があったら この歌を聴かせてあげられるのに

もしも君に心があったら この好きで包んであげられるのに」

「今日も、暑いな・・・。」
僕、佐藤涼平には付き合って1年になる彼女がいる
「そうだね~。」
っと猫を撫でながら言うのが、僕の彼女 松本知佳だ

僕ら学生は、夏休み真っ最中
しかし、これといってすることもないから2人で公園で駄弁っていた
「僕、暑いのダメだ。」
「そうなの?でも、まぁ夏は嫌いかな・・・。」
君はふてぶてしく呟いた

そんな時、猫が逃げ出した
その後を追いかけて飛び込んでしまったのは、


赤 に 変 わ っ た 信 号 機


バッと通ったトラックが、君を引きずって大きな音を立てた
血飛沫の色が君の香りと混ざり合って、むせ返った
「おい、嘘だろ?」
僕は信じられず、茫然としていた
そんな中、猫が
「嘘じゃないんだよ。」
と嗤っていたような気がした・・・


ただ僕だけをおいて、君は病院に運ばれた
僕は毎日お見舞いに行っていた
そんな日々が続いて、1週間
「知佳、今日も起きてくれないの・・・?」
僕が呟いた
「・・・っん」
「知佳?!気が付いた??」

僕は嬉しくて
「どんな事から話そう?やっぱり、好きって言おうかな??」
なんて浮かれていた
ようやく、決心して
「知佳、声聞けなくて寂しかった。好きだよ////。」
しかし反応がない
何度、呼びかけても返事がない
僕が困り果てていると、医者がやってきて僕に言った
「彼女は、いわゆる植物状態になってしまったんだ」
それだけ言って、医者は去って行っていた
「あっ・・・。そうなんですか・・・。」

信じられない
いや、僕はこんな結末を

信 じ た く な い ただそれだけだった

これから僕はどうすればいい?
ねぇ、
嫌いになるから僕を愛してよ
君が愛してくれない僕なんていらない

ねぇ、
嫌いになるなら僕を殺してよ
君に愛されたい僕はいなくなるから

「そうだ!僕の耳をあげる。僕の心臓をあげる。」

もしも、君に耳があれば僕のこの愛の唄を聞かせれる
もしも、君に心臓があれば僕の好きで包んであげられる

「こうすれば、知佳は助かるんでしょ?」
僕の呟きは、虚しく病室に響くだけだった・・・。

これは、僕に与えられた罰なのか?
僕はただ大好きな彼女と、幸せな日々を送っていて
これからも送りたいと願った僕に対する罰なのか??
だとすれば、知佳じゃなく

僕 で い い じゃ な い か

僕の耳と心臓、他にも全部あげるから
「お願い・・・。知佳を助けて・・・・・。」
すると、声が聞こえた
いや、幻聴なのかもしれない
しかし、それは知佳の声に僕は聞こえた

「君の耳なんて、いらない。
 君の心臓だって、いらない。
 だって、

 君 が 苦 し ん で る 顔 が 見 れ た か ら い い よ 。」



 

君がくれた僕の罰

お久しぶりです。
また、初めての方は はじめましてです。

今作は、Badendになってしまいました・・・。
(しかも、涼平が完全なるヤンデレキャラにwww)
いかがだったでしょう?

駄文ですが宜しくお願いします☆


ところで、やっと更新出来ました♪
今まで受験だったため、ずっと更新出来なかったんですけど
無事 志望校に合格したので、これからは
どんどん更新していきます!!

君がくれた僕の罰

今回は、Badendをテーマにしました。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-02-24

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