メルティ・スペシャリスト
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ゆっくりと、重いまぶたを開く。
白く澄んだ太陽の光が目に眩しい。
意識が朦朧とする。
目は開いているけど、中身がない・・・・・・というか、なんと言うか。
記憶がない・・・というか・・・。空っぽというべきか・・・。
なんだろう。この、つかみ所のない不安は。嫌な、予感がする。
頭も痛くなってきた。
扉が、音を立てずにすぅっと開く。
「あ。澄ノ江さん、意識が戻られましたか。」看護師さんが、顔を見せる。
すみ・・・のえ・・・。私の、ことかな。
私、もしかして、記憶・・・消えてる?どうしても、何も思い出せない・・・。
メルティ・スペシャリスト