零色

 青い血に溶け出した無駄な細胞
 無色に求める汚らわしさ
 誰かが壊せと泣く
 無駄なことを他人に見る
 関係ないじゃない
 死ねと飢えて
 生きろと飛び降り
 身体から吹き出した花弁たちが
 五月蠅いと喚く
 死ね、死ね、死ね
 呼吸をやめろ
 他人は壊せ
 執着するな
 垣間見えるだけのものは口虚しく
 まるで宙がひっくり返ったように
 感情を殺して
 何がわかる
 殺された者は黙ったままだ
 何もない
 感化されるカクテルパーティ
 無知でいい
 0でいい
 棄てようか
 あるいは泣いている

零色

零色

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-02-24

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