あのね


あのね、私ね、
ずっと君のそばに居てあげようと思うの



小さな女の子は大きな男に
そう言った



だからね、そんなに泣かないで



小さな女の子は大きな男に
そう言った



あなたの事が大好きよ
だから、ずっと一緒にいてあげるよ



小さな女の子は男にそう言った


じゃあ、一緒に死んでくれよ



大きな男はそう言った




女の子は大きな男に駆け寄ると
小さな手でそっと抱きしめた



これでずっと一緒にいられるね



二人は真っ赤に染まりながら
いつまでもずっと一緒にいることにしました。

あのね

あのね

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-02-23

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