真紅の月 Ⅱ
醒
朝、日が眩しく目を細めるように
嫌なことを思い浮かべたときのような顔で僕は目覚めた
「いって~!」
.........こいつは何故かいつもこの世界に来るときは足を捻るらしい
馬鹿なものだ
「.........フッ」
「あっ、いま笑ったろ」
こんな会話をしている場所は、さっきの屋上とは、えらくちがった場所だ
いくつもの島が点在し、それは浮いている
その島から滝が落ちれば、途中で霧状になり、虹を描きながらきえゆく
空には、大きな鳥類のような神話に出てくるドラゴンのようなものがとんでいる
異様であるが、僕は何度も見てきているので気にするだけ無駄だ
この世界に来る.........
いや、来させられる時間は決まっている
3,33
なんて不快な数字だろう
そう思いつつ昼寝の邪魔をされて苛つきつつも、このなにかもしれない大地を一歩踏み出した
この世界ではあることをしなければいけない
必ず「モンスター」を狩らなければいけないという理不尽な法則が
もしこれをしないものならば、
現実の自分の存在が
消える
真紅の月 Ⅱ
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