よしお君の作文

よしおくん、稀にみる冷汗少年である。

「お寺参り」       
            6年2組 水田よしお

僕はおばあちゃんのおそう式がきっかけでお寺参
りにはまってしまいました。お寺におばあちゃん
の骨を預けに行ったとき一人で遊んでいると、
いつの間にか手まりを持った着物の女の子が横に
座っていました。知らない子でしたがかわいかっ
たので、
「どこの子?」
と聞くと、
「近く」
と教えてくれました。その後ずっと女の子とかく
れ鬼をしているうちに、お母さんが来たので女の
子にバイバイを言おうと探しましたが、見つかり
ませんでした。僕が鬼のままだったので今度遊ぶ
ときは絶対つかまえようとと思いました。
それからお寺に行くたびに知らない人に話かけら
れることが多くなりました。みんな優しくてたま
におはぎやおにぎりをくれたりします。
最近は学校にも会いに来てくれる人もいます。
先生も一度は見たことがあると思います。長い黒
かみの白い服を着た女の人です。前僕がお寺のう
らの井戸でおしっこをしていたら、はい出てきた
のでびっくりしました。はずかしがり屋さんで、
自分の映っているビデオを見られるのがきらいな
タイプだそうです。学校にいるときは野崎先生の
ことが好きみたいで、野崎先生が一人でいるとき
ずっと横から顔をのぞきこんでいます。
お寺に行くといろんな人に出会えます。
お寺はみんなの交流の場なので先生もぜひ遊びに
いってみてください。

よしお君の作文

幽霊が回りにうようよいる環境なのに未だに見えない私の歯痒さは
いつしか彼らと仲良くなりたいという願望を産んでしまい。
この作品を書く衝動となった。
また、作中の古いホラー映画ネタにはご了承頂きたい。

よしお君の作文

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2010-12-23

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