ある童話作家に捧げる詩
言葉の海に溺れた海豚はどこへ行く
海豚は一人、深海へ
誰の言葉も聞こえません
それがやっぱり悲しくて
言葉を求めて浮かびます
言葉の海に浮かれた鯨はどこへ行く
鯨は一人、空の上
みんなの心が視えません
それがやっぱり哀しくて
思いを求めて沈みます
言葉の海にのっかって漁師は時々掬います
色鮮やかな恋の歌
いわしが謳った恋の歌
誰もが忘れた恋の歌
みんなのために掬います
あいつはそんな漁師です
ある童話作家に捧げる詩
言葉の海に溺れた海豚はどこへ行く
海豚は一人、深海へ
誰の言葉も聞こえません
それがやっぱり悲しくて
言葉を求めて浮かびます
言葉の海に浮かれた鯨はどこへ行く
鯨は一人、空の上
みんなの心が視えません
それがやっぱり哀しくて
思いを求めて沈みます
言葉の海にのっかって漁師は時々掬います
色鮮やかな恋の歌
いわしが謳った恋の歌
誰もが忘れた恋の歌
みんなのために掬います
あいつはそんな漁師です
ある童話作家に捧げる詩