闇に沈む(仮)

闇に沈む(仮)

夜中にはよくこんな気持ちになるのですよ。

2時か。
俺にとっては何でもない時間。
当たり前のように今この闇の空間は俺の物。

くだらない。

何もかもがつまらない。くだらない。

俺は何をしている??

思い出せば思い出すほど怒りが込み上げてくる。
何に?
俺の嫉妬深いくだらない心根に。


俺は今、鬱病で不登校中だ。
家庭の事情は、暗い。
学校の奴らが、怖い。
心は真っ赤に燃え盛り怒りながら、表ではにこにこと何でも無い様に「友達」を称する奴らが怖い。
心が、見える。
どす黒い心が見える度に、俺の胸が痛い。
俺にもそんな感情が有るという事に気づいては、身震いする。

人は皆、同じだ。
あいつとは違うと思って安心している。本当はその嫌だと思っている部分は自分にだって有るものなんだ。
時にそいつは顔を出して、人を傷つける。深く。深く。
それに気が付いた時、俺も傷つく。
刺さった針は抜けない。

俺は何のために生きる?

死にたい。
医者の睡眠薬を飲まずにこっそりためている。
オーバードーズはなるほど、数億飲まなきゃ死ねない。
薬自体ではな。
実際は吐き出すのが喉に詰まって窒息死がほとんどの死因なんだから、
よっぽど飲んで道路にでも突っ込めば無傷じゃあ済まない。

死ねなくったってほんとは良いんだ。
忘れたい。
全てから遠く遠く去ってしまいたい。
逃げるなんて卑怯だろ?
良いんだ。
卑怯だろうが何だろうが俺は俺のままではいられない。

もう、眠れる時は来ない。

俺は今夜中のこの空間においては支配者だ。
闇は俺にある事を吹き込む。

シンデシマエ オマエガシネバ ナニモモンダイナイ

俺は屑だ。

何故生きている?

考えは堂々巡りする。
夜の静寂の中で俺の考えは回る。回る。
無限に俺は苦しみ続ける。
俺は耐えられないんだ、この現実に。
逃げ出したいんだ、卑怯者!!

俺の中の俺は俺を罵り、突き刺し、傷つける。
俺は…!!
如何すればいいんだ…!!

闇に沈む(仮)

何故生きている?

闇に沈む(仮)

鬱病女子中学生の夜中の悶え。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-02-22

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted