救いの手


暗い部屋の布団の中で

不安で心が押しつぶされる

時計の針は一秒ごとに時間を刻んで

私はその音一つ一つに焦りを感じる

問題が重なる今と問題をもつ将来を

時計の針が入れ替えていく

上手く行かなかった今までと、上手く行きそうもないこれから

私はそこから抜け出したくて必死に腕を伸ばした

何もない空間へ誰かが私を引き上げてくれると信じて

救いの手

これは私が寝る前することです。腕を伸ばせば誰かがこの現実から引き上げてくれる気がするからです。

救いの手

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-02-09

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