とある生徒会の朝

僕の学校は朝からみんなとても元気だ。今日も、いつものようにー………。
「きゃぁぁぁぁああ!!」
と、僕にしてみれば、うるさい黄色い声が様々なところから飛ぶ。
「あいくぅーん!!こっち向いてー!」
……あの軟派野郎。
「朝真さま!今日もお美しく……」
……おい、今、人が倒れたぞ。
「絵都さん!今日もかっこいいっす!!!」
……え?舎弟?舎弟なの?
「綾文くぅん!またお菓子あげるねぇ!」
……年上キラーすぎますよ。
「ひめぇぇぇ!抱いてくれぇぇぇ!!」
……相手、男の子なんだけどぉぉ!?
そろそろ1人ノリツッコミが疲れた僕は、本来の僕の仕事に戻ろうと思う。
ここは、幼稚園から大学までのエスカレーター式の超名門校。そこには、生徒会と呼ばれる五人の実権者たちがいる。その生徒会の中で、歴代トップを誇る人気と実績を持つのが、今、沢山の声援を送られていた五人の生徒会メンバーだ。
僕はその生徒会の下に付く各委員会の中で保健委員長をしてる。だから、倒れた女子たちを他の保健委員たちと共に運んでいた。これは毎朝恒例の出来事だ。慣れた手つきでポイポイ担架に乗せ運んでいく。流石に毎朝やっていると慣れてくるものだ。
漸く運び終わった頃に呑気に生徒会メンバーが生徒会室の窓から声をかけてきた。
「毎朝、精が出てるねぇ、杉本いいんちょ」
ニヤニヤしながら他人事のように笑ってるのは、会長の因幡 愛。
「いつも済まないな」
と苦笑いで申し訳なさそうに謝るのが、副会長の上総 朝真。
「力ついたな、お前」
眠そうに欠伸しながらいうのは、副会長兼用心棒の近江絵都。
「がんばってねぇ〜」
ゆるーく可愛く喋っているのが、会計の周防 綾文。
「おれは、姫じゃない……」
落ち込んでるのは、書記の相模 妃絽。
……これが今の生徒会メンバーだ。中々個性的だと思う。ここだけ見るなら、ただのちゃらんぽらん集団にしか見えないが、この人たちの人気と実績は他の追随を許さない。
改めて紹介しよう。
飄々としてて女の子大好きだが、高校編入から初で異例の生徒会長就任した愛会長。眉目秀麗、容姿端麗、才色兼備と言った言葉はこの人のためにある程、完璧超人の朝真副会長。サボリ魔でいつも寝ているが、問題児と呼ばれる男共をまとめ上げた絵都副会長。天然で年上の女の先輩を虜にしているが、この人にかかれば、どこの情報でも出る幅広いネットワークを持つ綾文会計。朝真副会長に憧れ、姫と呼ばれ男女両方に絶大な人気を誇る次期会長と呼ばれる妃絽書記。
化け物並みに凄いこの人たちは、全然気取らないし側から見ても超絶イケメン男前だ。この人たちだからこそ、僕を含め、この学校の生徒たちはついていこうと思うのだ。
僕たちの憧れの存在として。

とある生徒会の朝

うわぁぁ、よく分からないのが出来上がった。これは、生徒会のお話です。ちょこちょこ派生させて色々書きたいです。とりあえず、多分、これは修正します。

とある生徒会の朝

生徒会の朝は忙しいのです

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-02-08

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