ひかり

まど

いくら目を瞑ってみても
いくら耳を塞いでみても
あなたからつたわるこの熱は
どうにも僕をはなしてくれそうにない
 
ああ 僕を包んでいく温度の影に
少しばかりの疑念
この確かな光の暖かさを浴びてなお
いったい何を疑おうというのか

ちいさな部屋に満ちる
分かったようなため息
惨めな冷たさ
偽物の暗闇
陽の光はすべて照らし出し
ゆっくりと溶かしていく

そしていずれ
見つけてしまうのだろう
影で怯える ちいさい鼠を

ひかり

ひかり

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日

CC BY-ND
原著作者の表示・改変禁止の条件で、作品の利用を許可します。

CC BY-ND