君が夜の女になってた話

君が夜の女になってた話

自分の人間像維持に疲れ果てた女を主人公の僕が見守るお話です(多分)


『卒業してからもずっと友達だよ。』
『連絡しろよ。』
『いつでも遊ぼうね?』

校門の前、沢山の友達に囲まれ言葉をかけられている彼女を、僕は卒業証書を握り締めたまま只ぼんやりと眺めていた。

そういえば高校に入学してからの3年間、僕は彼女と一度か話をしたことがあっただろうか。

容姿端麗に加え頭脳明晰。大和撫子のお手本のような彼女の周りにはいつでも取り巻きのような輩が溢れ返るようにいて、こんな僕が声をかける隙も勇気もあったものじゃ無かったが、僕はきっと誰よりも彼女のことを見ていたし知っていた。

君が夜の女になってた話

君が夜の女になってた話

高校生活同じ女子に恋をし続けていた僕は、自分の引っ込み思案な性格のせいで告白できないまま卒業を迎えた。 それから3年経っても彼女どころか女友達すらもまともに出来ないまま、友人に誘わて初めて足を踏み入れた夜の店で 僕は彼女と予想外の再開を果たす。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2015-02-06

CC BY-NC-ND
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CC BY-NC-ND