束縛

今どこにいるのか
わからない

憎しみで世界がこわれていく

いくら人を愛せと言っても
瞋りがわく
そのもとをたどれば無知につきあたる
仏はそう説いた

知らないというより
知ろうとしない
知れない状況にある

心をがんじがらめに束縛している綱を解き外すことができたら
自由になれる
自然になれる

空高くさえずり飛ぶヒバリのように
アザラシが体をくねらせ海中を泳ぐように
高山の絶壁を昇る風に乗るコンドルのように


民族
宗教
目にみえない束縛が
人をみえなくする

人としてあるということが
意味あるものと感じられたら
しがらみから解かれるかも

体験が人を感じさせる
探求が意味をみつけさせる

そして
時間の束縛から解かれ
経験だけがスライドのように
ただ積み重なる

束縛

束縛

世界がこわれてゆくような気がします。どうしたらよいのでしょう。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-02-04

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