真夏の出来事

知り合いのお題ということで、書かせて頂きました。
今までにない書き方をしたので、少し読みにくいかもしれませんが、ぜひ最後まで読んでいってください。

真夏


学生生活で一番長い休みであろう夏休み。
毎日暑く、だるい日々。
だが、今日の俺は一味違う!!
そう、夏と言えば海!!
俺は今真夏の海に来ている!!と言っても、一人でだが・・・
だが、やはり夏。大勢の人で賑わっている。
俺は今日、ここで一夏の思い出を作ろうと決心し、夏休みに入る前から
念入りに人が多い場所を調査したり、計画を練ってきた・・・!
それを今日、実行すべくやって来たのだ。
「よし、まずは準備運動」
ここで、なぜ海まで来て準備運動をするのか、気になった?気になったよね?
それはもちろん、泳いで足がつったりすると痛いからだ!痛いよほんと!!
準備運動を済ますと、海に来たのだからまずは泳ぐ!!
子供の頃はよく来ていたが、年を重ねるに連れ、来なくなっていた
磯の香りと、海の水の冷たさに懐かしさを感じながら、浅瀬から深い場所へ
少しずつ入ってみることにした。
「うわっ、結構深いな」
別に泳げないというわけではないが、足がつかない場所はやはり少し不安になる
ばしゃばしゃと泳ぎながら、疲れた頃にはお腹も空き、浜辺に上がることにした。
海でお腹が空いたら、もちろん海の家!!
「いらっしゃい、ご注文は?」
よく焼けた肌のおっちゃんが、注文をとって来たので
「焼きそばと、コーラを一つ」
やはり定番の焼きそば、これは外せないだろう。
焼きそばを食べ終わると、腹ごしらえに浜辺を歩くことにした。
「そういえば昔、テトラポッドで遊んでたっけ」
これまた懐かしさを感じながら、テトラポッドの上に飛び乗った。
少し歩き疲れたので、横になってみることにした。
「気持ちいいな」
海風の気持ちよさに浸りながら、泳いだ疲れもあったのか眠りについた。
「はっ、暗い・・・寝てたのか」
起きた頃には辺りはすっかり暗くなっており、人気もなくなり、波の音だけが
虚しく響いていた。
「あ、当初の目的を忘れてたああああ何してんだあああ」
そう、一夏の思い出を作るという計画を忘れていたのだ。
先ほどよりも、波の音が虚しく聞こえる、人気のない浜辺をひたひたと
歩きながら、感傷に浸っていた。
ふと、空を見上げてみると
「うおおお、すっげー」
今まで見たことのないような満点の星空。
くよくよしていた心を一気に払拭するような、そんな景色だった。
「まあ、これも一夏の思い出ってことで!来年リベンジじゃあああ!!」
来年に向けての意気込みを叫び、俺の真夏は、残りの宿題を消費するという作業
で幕を閉じるのであった。

真夏の出来事

なかなか、大きなお題だったので難しかったです。

真夏の出来事

真夏の少年の出来事。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-02-04

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