フィボナッチ
好きなことはたくさんあって
絵の具を色とりどりのジエッソの上にのせることが好き。
図書室の誰も借りたことが無さそうな本を借りることが好き。
誰もいないところでおもいっきり歌うことが好き。
バスの中で景色を眺めることが好き。
駅前の立ち食いで安く海鮮丼を食べることが好き。
黒板を一筋も残らないよう消しきることが好き。
部屋から荷物を全部出して雑巾がけした床に寝ることが好き。
なんとなくひとりで遠出することが好き。
ジブリ作品を英語で聞くことが好き。
食堂でひとりコロッケを頬張ることが好き。
楽しいこともたくさんあって
ガラスの上に寝ている自分がなんだか楽しく思えた時。
こけて服がどろどろになった自分がなんだか滑稽に思えた時。
国語の課題がぽつんと数学教室の教卓にあった時。
再テストにいかなくてしこたま怒られて泣いた時。
見ず知らずのおばあさんが困ったときに助けてくれた時。
何故か自分が伝説化しているということを教えられた時。
楽しいこと=好きなことではないけれど
でも楽しいことと好きなことは紙一重だと思う。
だからみんな、なにか起きないかと待っている
けど、なにかすればなにか変わるのは必然であり、
偶然じゃない。
あなたがなにかすればいいんじゃない?。
生きているって素敵ですね。
フィボナッチ
うまくまとめられなかったけど、
好きなことと楽しいことの違いなんて、
人それぞれで感じ方の差でしかない
と思うから、その差を誰かに話したり、聞いたりできる
『生きる』って楽しいよねっていう詩です。