×××にまみれて、でも××に手をのばす
内容紹介
高校一年生の高田沙菜は、学校行事の山歩きの途中、体調を崩し、山中で排泄してしまう。
それが引き金となって、沙菜を取り巻く環境は180度変わっていく――
※注意※
排泄描写(大メイン)、性描写を多分に含みます。
高校生を含む18歳以下の方やスカトロ(大小両方)やそういった描写が苦手な方は読まないでください。感想はおおいに受け付けますが、クレームは受け付けません。ご了承ください。
また、反道徳的な描写、性的倒錯した表現もあります。
以上を不快に思われた方は、ブラウザバックでお戻りください。
登場人物紹介
※主要人物には☆マークを付けています。
☆高田沙菜(たかださな)
本作の主人公。高校一年生。
明るく、とっつきやすい性格で、女子にも男子にも人気がある。
友人は学校外にもいるほど。
☆渡瀬和夜(わたせかずや)
ケータイもスマホも持っていない同級生。
「ある出来事」が起こるまで、沙菜とは何の関わりもなかったが……。
松本えり(まつもとえり)
沙菜の同級生で、親友。
目次 ※随時更新
スカトロ描写のあるシーンには※マーク、性描写のあるシーンには☆マークをつけています。
1.ヒキガネ
2.モウ ガマンデキナイ!
3.ダレニモイエナイ※
4.リフレッシュシマシタ
5.ソノゴ……
6.ウルサイ
7.イヤダ
8.××よりお送りします
9.イバショ、ナクナル?
10.ドコニイレバイイノ
1.ヒキガネ
「ヤ、ヤバ……どうしよう……」
もれる。このままじゃ、絶対に……!
あたし――高田沙菜は、有り余る排泄欲を必死にこらえていた。
ああ、はりきって朝から肉とか……。脂っぽいものなんて、食べてこなければ良かったのに!
「沙菜? どうかした?」
右から声がかけられた。声の主は、あたしの親友の松本えり。
彼女は、この学校行事の山登りで、最初からあたしのそばで一緒に歩いてきていた。
「……ちょっと、お腹痛い……」
えりは心配そうにあたしを見つめては、大丈夫? と尋ねてくる。
「このへんは、トイレないから……。もうすこし行ったらあるかもだし、がんばろ。ね?」
「うん……」
えりが言う通り、ここら全体はごつごつした山道ばかりで、トイレどころか建物らしきものは全く見あたらない。
「そういえば沙菜。集合地点だった山のふもとトイレあったよね? ……戻ろっか?」
「そうできたらいいんだけど、ここまで来るのにもけっこう時間かかったし……えりには、迷惑かけられないよ」
「……遠慮しなくていいんだよ?」
「だいじょうぶ、たぶん。……あー、こんなことなら最初っからトイレ行っとけばよかったよ! バカだなー、あたし。アッハハハハハ……」
無理矢理笑うと、えりは「沙菜……」となんだか悲しそうにこぼした。
2.モウ ガマンデキナイ!
足取りがだんだん重くなっていく。顔に大量に浮き出た汗で、メイクがじんわりにじんでいった。
「はぁ、は……っ、ふ、っはぁ、はぁ、はぁ……」
もうだめ。もうだめだよ。
これ以上はもう、歩けない……。
息を荒くさせてその場にあたしはくずれる。
いつの間にか、頬を涙が伝っていた。
「えり、ごめん……もうがまんできないよ。だから、先行ってて。あとからあたしも行くから」
「え! やだよ、友達が苦しんでるのに、置いていくなんて出来ない……」
「……えり、お願い。わかってよ……」
こんなこと、わざわざ言えないよ――
だから、察してほしいのに……。
「う……うん。わかった……」
えりはそういうと、こちらを心配そうに何度も振り返りつつ、ゆっくり先へと歩みを進めていった。
えりが理解してくれたのかは正直分からない。でもそれでいい。
あたしはこれから、人には言えないようなことをするんだから……。
「……」
自分の周りの人が誰もこちらに気づいていないことを確認してから、あたしは山道をそれて木の陰になっている草むらへと向かった。
3.ダレニモイエナイ
薄暗いそこに、自分以外の気配はない。
……だいじょうぶ、だよね。まさかそんなことなんて、ないと思うけれど……もし、誰かに見られでもしたら、どうしよう……。
どきどきしながら、あたしは草むらに腰を下ろす。
「……」
山歩きだったので、穿いてきたのはジャージの長ズボンだ。スカートだったらまだごまかしきれるかもしれないけれど……。
ううん。そんなこと、考えてるヒマなんてない……。
ズボンに手を差し入れ、そのまま足下までずり下げた。
うっすらフリルが主張するライトピンクのパンツにも手をかける。
「……っ」
まるくて白い、白桃のようなおしりが外気に晒された。
さ、……さむい。
思っていたよりも秋の山は寒かった。そんなことならはやくひねり出してやろうと肛門に力を込めたが、どうにもうまくいかない。
寒くて、きゅっと括約筋が締まっているのだ。
「あ、あぁあ……早く、早くぅ……」
急かして力を込める。
「っん!」
しょろろろ……。
うんちのかわりに、おしっこが流れ出ていく。腎臓で作られて、膀胱に長いことためられていたあたしのおしっこ。ふんわり、もくもくと蒸気をたてる。
それらは、尿道を通って、普段人には見せることのない秘密の穴から勢いよくほとばしり、草むらに、地面にかかってははねかえり、あたしのズボンや腿にも水滴が浴びせかけられた。
ぁあ、あ……なんだか、恥ずかしくて、でも……気持ちいい。
誰もいるはずが無いのに、誰かに見られる危険性と隣り合わせで、心臓はどきどきしっぱなし。
そのせいか、いつもは特に何とも思わないおしっこが、なぜだか……とても快感だった。
「あ……、あ……!」
おしっこが止まり、次に肛門が広がり出すのを感じた。
穴に押しかかる圧力。出たい出たいと競争するみたいに、太いうんこが波打っている。
「や……」
出ちゃう!
ぎゅっと目をつぶり、おしりに力をこめた。
グググ……
とびきり極太のうんこが、肛門をこじあける!
プス、ブ、ブブッ……!
うんこを放出させようと肛門はぱくぱく収縮を繰り返し、ガスは漏れ、あたりに悪臭が広がる。
く、臭ぁっ! こんなに匂いキツかったら、それだけでバレちゃうよぉ……!!
ブリッ。ブリブリ……ブブッッ!
プスプス……ブブッ、ブバッ……ブババッ!!
爆発音のような激しい音を立て、断続的に響き続ける。
やぁ、やだぁ……。こんなに音漏れちゃって、恥ずかしぃ……。こんなに音大きかったら、絶対誰かに聞かれちゃうよぉ……っ!! 止まれ、止まれぇ……ッ!
プスー……
突然音が止まった。そして。
グッ、ググッ、ムリ、ムリムリムリッ!
太くて、朝食べたものの一部はまだ少し形をなしていて、ごつごつで・・・・・・ほんのりあったかくて、蒸気をもくもくたてるそれが、
ズルン、ボトンッッ!
……落ち葉を巻き上げ、地面に堂々と横たわった。
「っふぅ、で、出たぁ……」
あたしは、じぶんが今まさに産み落としたそれを目にもしたくなくて、慌ててパンツとズボンを穿き直し、そそくさとその場を去ることにした。
4.リフレッシュシマシタ
溜まっていたモノを出してすっきりした私は、先に行っていた私の親友、えりを慌てて追いかけた。
案外えりはあまり先には行っていなかったようで、すぐに追いつくことができた。
「沙菜……!」
心配してたんだよ……! 沙菜、ほんと死にそうな顔してたんだもん。見てるこっちも辛かったよ。もう、大丈夫なの?
えりはマシンガンみたいにそうまくし立てる。
「うん、もうスッキリだよ~! 出したら、なんかスッキリしちゃった」
「ちょ……ちょっとぉ。やだーあ、沙菜ったら~」
くさーい、なんて冗談でジェスチャーをとりながらも、えりは安心したように微笑んでくれた。
「このこと、絶対誰にも言っちゃ駄目なんだからね!?」
「何言ってんの。当たり前じゃん」
ああ。えりって、本当にいい友達だよ……!
あたしは素敵な友達を持てたことに感謝しながら、その後はふつうにみんなと登頂して、えりの好きな人の話だとかハヤリの芸能人の話だとか、そんなたわいないことばかりおしゃべりして、特に何事があるわけでもなくいちにちを終えた。
確かに、学校イベント中にあんな……う○ちしちゃうだなんて、赤面モノで、もう無かったことにしたいけど!
ああああ、恥ずかしいようう!
5.ソノゴ……
もちろん当たり前ではあるのだけれど、それから一週間は本当に今まで通り、特に変わり映えのない日が過ぎていって……。
そして、登山から八日めの月曜日、「大事件」は起きたのだった――
6.ウルサイ
それは月曜日の放課後。なんだか妙にクラスの後ろの方でざわめきが起きていて……。
「えり、なんか今日いつにもまして男子うるさくない?」
「わかる。さっきからずっとだよ、やんなっちゃう」
普段はこんなに男子がざわめくこともない。
だって、男子も女子と同じように一部のグループで集まるのがふつう。だからいつもはさわがしくても今ほどではない。
でも、今日は……。
誰も彼もがクラスの片隅にあつまって、なんやかんやと盛り上がっている。しかも、なんかすごく「ヤベー!」とか「マジかよ信じらんねー!」なんて盛り上がっていて……。
「……なんか気になるね。見に行っちゃう?」
そんな風にえりに誘われて、興味をそそられていたあたしはつい、そうだね! なんて返事しちゃって――
……今思えば、あんな風に見に行かなければ……まだ、
少なくとも、あんなひどいことには……ならなかったのかも、しれない。
だって、
「ねぇー男子ぃー何見てんのー?」
男子が持っていた、
「ん、松本かよー」
「ははっ、いいの、コレ?」
「だから何々、見たいんだけどー?」
「ちょっとー、女子にはマズいんじゃねーの??」
それは――――
7.イヤダ
「きゃっ! 何コレ!?」
写真をなげつけられたえりが目を閉じ顔を背け悲鳴を上げる。
え、なに??
あたしはまだそのとき写真を見ていなくて、はらりと落ちた写真を拾い上げた。
そして、そこには。
ヤンキー座り、言い換えればウンコ座りをした女の子のおしりが大きく写っていて。
もちろん、その女の子のまだおしっこがついてるちょっと黒ずんだおまんこだって、ぱくついてしらたきを流すそのうしろのアナルだって、全部写っていてーー
そしてまさにちょうどその穴から、肛門を押し広げるように凶悪で大きくてふといアレが、ひょっこり顔をだしていた。
「ちょっとーー、さいってー!!」
あたしは写真を男子に投げつける。
「こんな気持ち悪いもの、見せないでよ! ほんっと最っっ低!」
「……、はは、ごめ……」
あたしがあまりにもものすごい剣幕で男子をののしるもんだから、男子達はちょっとおどおどしている。
「マジ信じられない! 死ね! 死ね! 死ねッッ! えり、行くよ!」
えりをつれて、あたしは大股で教室を出た。
……でも、このとき、内心ものすごく焦っていた。
なんなのアレ!?
誰が撮ったの!?
ていうか、制服うちらと同じだよね!?
っていうか、顔うつってたんだけど、あの子、だいじょうぶなのかな、これから、どうするのかな、
恐ろしくパニックになりながらも、あたしは……。
あの写真に写った女の子があたしであると、ほぼ確信していた。
8.××よりお送りします
男子達がやばいやばいとはしゃぎ回る中、僕は、ひとつ思っていたことがあった。
みんな、興奮しているせいか、写真に写っているのが誰なのかなんて気が付いていないようだ。
だから、僕は
しンジつを告げルこトにシた。
「ねえみんな、その子ってさ、今教室出てった沙――――――――
9.イバショ、ナクナル?
あたしとえりは教室を離れて、すこしだけぶらぶらしたあと、帰宅するために教室に戻ることにした。
「ねええりぃ。男子、ほんと訳わかんないよね」
「っていうか、いくらエロいもの好きでも、生理的にあれはちょっと受け付けられないよ」
「わかる。趣味悪い」
放課後の廊下はほとんど人気が無くて、あたしたちは二人道を占領するみたいに広がって歩く。
しばらくしたのち、あたしたちの教室の入り口が見えてきた。
ああ、今日はほんとイヤなことあった。さっさと帰って、すぐ寝たい。
心の奥深くには、あれが自分なのだと分かっていた。けれど、なかったことにしてやりすごそうとしていた。
だからこそ、慌てつつもある程度平然としてはいられたのにーー
「あ――」
あたしが教室の引き戸をガラガラとあけたそのとき、
「……」
まだ帰らずに教室にいた生徒たちのあたしを見る目がなんだか奇妙で。
うそ……
あたしは、ざっと背中じゅうが総毛立つのを覚えた。
「……」
ざわざわ、
ざわざわ、
ざわざわ・・・・・・。
彼らの言っていることが何かは分からなかったけれど、でもそんなの答えは決まっていた。
あの写真にうつっていた女の子が誰なのか。
みんな、もう知ってしまっているのだろう。
そう頭が認識した最後、あたしは激しい倦怠感に、めまいに、その場に崩れた――
×××にまみれて、でも××に手をのばす