流れ星
散らかりすぎた部屋を見つめながら
どれだけの時間が過ぎたのだろう。
怒り狂って部屋を荒らしていった私の愛しの人は
背中を丸めながらいつのまにか自室へ消えていった。
ときどき、ふと、何故わたしは
この人から離れようとしないのかと
自問することがある。
タイミングなんていつだってあったはずだったのに。
ただ、あの人から離れようとすると浮かぶのは
寂しそうな瞳だけで。
きっと心が弱いだけなのだと思う。
私がいてあげなきゃ。
そうやって、自分の心に嘘をついて
あまやかすことで
自分自身を麻痺させている気もする。
でも、もう、決めたのだ。
どんなことがあってもわたしは
この人のそばにいなければならない。
例え、あの人に殺されるときが来ても。
流れ星