百本のろうそく 第七本
A中学校に伝わる怪談に、殺された女の子 と言うものがある。
その女の子は勉強が大好きだったが、いじめにあっていて、ある日の放課後、いじめグループに理科の実験用の塩酸を飲まされて死んだ
その噂はどうやら本当のようで、
授業をまじめに受けないとその勉強が大好きだった女の子に祟られる、呪われるらしい。
この怪談は入学前の新入生の間にも瞬く間に広がり、呪われるのを恐れて、A学校の生徒達は授業態度がよかった。
が、しかし。
「んなモン噓に決まってんだろ!!」
Rという新入生の不良は全く噂を信じなかった。
「俺がユーレイなんかいねぇって証明してやるよ!!」
入学後初めての授業の直前、Rは宣言した。
「バカ、やめとけって!!」
といったヤツには蹴りを3発いれてやった。
最初の授業は数学だった。
・・・・・・・・・・・・わからん!!眠たくなってきた・・・
Rは開始30秒で寝ていた。
もちろん、幽霊がいるかを確かめる為に、では無い。
Rは数字を見ると頭がショートする、と自分で言っている。
2時間目の国語も3時間目の理科もRは同様の理由で寝続け、放課後に職員室に呼び出された。(引きずられて連れて来られた)
もうほとんどの生徒が下校している。
「ったく・・・だりぃんだよ!!」
文句を言いながら廊下を歩く。教室に荷物を取りに戻っているのだが。
「あれ・・・?なんか忘れてるような・・・?」
「そうね。」
いきなり目の前に女子生徒があらわれた。
顔が焼けたようにただれている。
すこし驚きながらも、おい、どけ!と言ってみるが、女子生徒は動かない。
「どけって!!」
「・・・。」
無言。
「きこえねぇのかよ!!!!!」
蹴ってどかそうとした時、
「そんなに・・・」
「あ!?」
「そんなに・・・授業中に寝るのがお好きですか・・・?」
女子生徒は続ける。
「あなたは勉強する事が出来て、未来もあるのに、ご自分でそれを捨てるんですか・・・?」
・・・・・・・・・・・何言ってんだこいつ?
Rは荷物を諦め、無視して引き返そうとしたが、体が動かない。
「私はもう勉強したくても出来ないのに、何であなたは・・・・!!!!」
女子生徒がRに近づいていく。
「・・・っ」
「もう寝られないようにしてあげますから、頑張って勉強してくださいね。」
にこっ と微笑むと、その女子生徒は手を伸ばし、Rの両まぶたをつまんだ。
・・・・・・・・・・・・!!
Rは悲鳴を上げたかったが、声すらでない。
その手を女子生徒は笑顔のまま上に持ち上げた。
・・・・・・・・・・・・おいちょっとまてよこいつまさか
そう思ったときにはもう、
べりべりべりべり。
激しい痛みがRの両目を襲った。
血がダラダラとたれてくる。
・・・・・・・・・・・・・まじかよ・・・
痛みでRは失神し、2時間後、まぶたをはがされて倒れているのを用務員さんが発見した。
百本のろうそく 第七本
ちなみに今テスト期間中です。(笑)