リケガク

なろうでも書いてます!(同じもの)
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カタカナ語って難しぃ

「こんにちは~」
放課後、ぼくは大抵部室にこもる。っていうか、うちの部活は大抵そうだ。うちは、「理論科学部」なぜ科学部ではなくこんな近づきにくい名前にしたかというと答えは簡単!科学部がすでにあるから。なぜ科学部に入らなかったかというと活動内容が全然違う。科学部は地元で科学教室をしたり、ロボコンにロボットを出場させたりしている。しかし、理論科学部はパソコンをいじったり、黙々と計算をしたり、ごく稀に機械をいじって遊んでいる。「流し台に働くコリオリの力の大きさ」「釘踏み大道芸釘は何本以上必要か」こんなただ気になった事を計算して年15本以上もの内容を計算して結果をまとめた物を本みたいな形にして文化祭で配る。僕は数学が好きなのでこの部活に入った。
「こんにちは~!」
一人しか返事がない。全員いるのに返事がない。
この部活の部員は、5人。女子が3人男子が僕含めて2人。一人ずつ紹介すると、
星野泰也2年男子部長。2年が部長なのは、僕達の代で創部したからだ。パソコンは得意で機械系が好き。
五十嵐いろは1年女子。パソコンが得意で天文が大好きらしい。しかし、無口。
金田日向1年女子。パソコンは得意ではないが物理がとても得意だ。
小松ひかる2年女子。パソコンがこいつも好きだ。たしか、化学も好きだったはずだ。
「せっかく小説になったんだからみんなしゃべろう!」
すると、ぐるぐる回る椅子に座っているみんなはぐるっとこっちを向いて、
「あ~」
「おまえら小学生か!」
「小説になったからってしゃべるっていうのは違うと思うぜ。」
「そうだぞ。」
「そういえば、最近しゃべってないですね。」
「もしかして私たち引き込もり。」
せっかくだから改めてキャラ紹介をしよう。うちの部員は僕を含めて5人いる。男子2人女子3人だ。「小説に・・・」は星野。「そうだぞ。」は五十嵐。「そういえば・・・」は金田。「もしかして・・・」は小松。
「じゃぁ何かゲームするか?」
なんでここでゲームなんだろう。すると、
「古今東西がいい!」
小松が急に大きな声を出した。
古今東西とは、大きなテーマ例として「動物」とすると、
「犬」ぱんぱん「馬」ぱんぱん「豚」ぱんぱん
とリズムよくそのテーマに属する物を言っていくゲームだ。
「じゃあコンピューター関連の片仮名語で」
「じゃあ私は見るだけにしときます。」
PCが苦手な金田は見るだけのようだ。じゃんけんの結果順番は、五十嵐→僕→泰也→小松 だ。
「それじゃはじめよう」
ぱんぱん
「マウス」
ぱんぱん
「キーボード」
ぱんぱん
(十分後)
ぱんぱん
「マザボ」
ぱんぱん
「グラボ」
ぱんぱん
「VB」
「待った!」
「何だ?」
「VBは片仮名語じゃない。」
めんどくさいこといいやがって。
「訂正する。ビジュアルベーシック。」
「OK」
ぱんぱん
「ビジュアルベーシックスクリプト」
(さらに五分後)
「アプリケーションプログラミングインターフェイス」
ぱんぱん
「グイ」
ぱんぱん
「クイ」
「ちょっと待て!星野。グイは言うけどクイはないだろ。」
さっきの仕返しだ。
「確かに、GUIはグイだけどCUIはクイって言わないね。」
「でもよ、UIが使いやすいからってだけで差別されてかわいそうだぜ!」
「いやっそれだけでCUIって呼ばれるかクイって呼ばれるか決ってる訳じゃないと思うよ。」
「そもそも、CUIを無理に読めばクイになるわけじゃないと思う...ほら、」
すると、五十嵐は読上げソフトを使ってCUIを読ませた。
「シーユーアイ」
すると、星野は五十嵐のキーボードを奪い、何か打ちこんだ。
「これはどうだ。」
「ジーユーアイ」
「ほらGUIもグイって読まないじゃないか。」
「ってか、そもそもなんの略なの。」
「GUIはグラフィカルユーザーインターフェイスだったよ確か」
「CUIは?」
「コマンドユーザーインターフェイスじゃないの。」
「対話型っていうだろ、コミュニケーションユーザーインターフェイスだぜきっと。」
「ってか、何で対話型?喋らないし、使いにくいし」
「何か打てば、エラーなり何なり返してくれるからだろ。」
「言葉のキャッチボールですね。」
「いや本当にそうなのか?星野、金田」
「いっ今更何言うんだ中田!俺達は、話し相手がPCしかいないやつらの集りだろ。そんな俺らの唯一の友達も俺らを裏切るのか!」
「いやっそれお前だけだから。」
そ~だ、そ~だと野次が入る。
「・・・」
星野がいじける。
「まぁ、やればわかるんじゃない?ほらコマンドプロント起動してこのコマンドを打込む。」
「・・・わかった。」
よたよたと立ち上がり星野はコマンドを入力そして、Enter
しかし、画面に変化は無い。意味のない文字列でもエラーはでる。
「っえ、▽☆§£」
言葉にもなってない物をつぶやきながら、顔が真っ白になっていく。
「あ~あ友達がいなくなった。」
すると、五十嵐が僕が入力させたコマンドを見て、
「これって画面消去のコマンドだぞ。」
それを聞くとみるみると、星野の顔に生気がもどる。そして、急に、
「やっぱり俺の友は裏切らなかった!」
「キャラクターベースユーザーインターフェエイス...です。」
「えっ?」
「はっ?」
「あっ...すいません。さっき、CUIをウィキペディアで調べたら出てきました。」
「へぇ~そうなんだ」
「CUIなんていまじゃぁLinuxでたまに使うくらいのもんだろ。」
「まぁねぁ、普通に生活してればLinuxすら使わないかもしれないのに。」
「カタカナで思い出したけどベテルギウスって言う星って確か”巨人の肩”とかいう意味なんでしょ、いろはちゃん」
「ものすごい急だな。」
「確かそうだったきがする・・・」
「ビミョーすぎるっていうか単純すぎるぜ、命名方法。」
そういえば、リゲルは巨人の右足だった気がする。
「オリオン座は、サソリ座から逃げるように冬の星座になったっていうのもよく聞きますね。」
「えっ、サソリ座って冬の星座じゃないの?」
「小松、それは誕生日のやつの話しだろ。自分の星座は誕生日の日には見れないんだよ。」
こんなのは常識だ。昔の人は、その日に日食が起こった時だけ見ることの出来る星を特別な星として考えた。これが、黄道十二星座だ。だから、自分の星座を誕生日に見ることはできない。
「え~そうなの!」
「俺でも知ってるぜ。」
「私、専門外。」
「常識だから。」
「そういえば、みずがめ座って英語でアクエリアスだよ。」
「某スポーツドリンクの商品名で聞いたことあるぞ。」
「いて座はケンタウロス・・・」
「あっ私ケンタウロスは知ってるよ。頭が馬で、体が人間でしょ」
・・・何かがおかしい。それじゃあ馬のかぶりものをかぶった変人だろ。
「あっ訂正、馬の頭の所に人間の上半身がついたようなやつでしょ。」
「馬の頭に人の体・・・っぷ、ぶふぁははは。」
「・・・っくふ。」
「そんなに笑わなくてもいいでしょ。訂正したんだし。」
「いやっ・・・だって・・・っぷ。」
「日向ちゃんもさっき笑ったでしょ。」
「いやっ先輩、それは。いたっ先輩痛いです。」
「グリグリのけい~」
「ケンタウロス座α星は0.3等星と1.7等星の連星で地球に最も近い恒星・・・」
「五十嵐、博識だなぁ。」
「お前今、何語でしゃべった」
「連星ってくっついてんの?」
「食連星ではない、がもうひとつの星とで3重連星をなしいていると思われている・・・」
「ようするに、くっついてないってことでいいのかな。あっもう時間だ。」
「よし、あいさつをしよう。」
「せ~の」
『読者の皆様今後もグダグダ会話につきあってください。』

理系の遊び

バンッ!
急に星野が立ち上がった。
「俺ら理論科学部だろ。」
「うん。」
「ならもっとはっちゃっけようぜ!」
「例えばどんな感じですか?」
「爆弾作るとかどうだ。」
いやっ、それははっちゃっけすぎだろ。
「それバカっぽい。」
「はっ?」
「だってさぁ、よくテロリストとかがネットで作り方とか調べて知識も無いのに作ってるでしょ。だから、そんなのとは一緒にされたくない。」
すると、五十嵐が
「そんな簡単に出来る・・?」
「火薬さえあれば点火の仕方はいくらでもあるぜ。」
火薬は、どうやって手に入れるんだよ。金田も同じ疑問を抱いたようで、
「どうやって、火薬を手に入れるんですか。」
「そんなん決ってるだろ。どこを周っても火薬くれる親切な奴なんていねえよ。自分で花火からほじくるんだよ!俺が小学生の時なんて蚊取り線香に花火一本分の火薬をこんもりもって火をつけてやったこともあるぜ。」
「それどうなるんだ。」
「20?30センチの光の柱がボンッだよ。あの頃は、まさかそこまででかくなるとは思わなかったからびっくりしたよ。それと、これも作ったな」
そう言うと、星野が足元の星野BOXをあさってお菓子の箱を出した。星野がその箱を開けると中には、アース付きの三本足のコンセントプラグと、二本足のコンセントプラグの変換アダプターが入っていた。
「これがどおしたの。」
「小学校のとき作った爆弾だ。」
「どこがですか。」
「このアダプターの中を少し改造してスパークするようにした。そして、火薬を詰め込んだものだ。」
「お前小学生のときからアブナイひとだったんだな。」
「でも俺も小学生の時は馬鹿で、タコ足のやつで作ろうとしたんだけど、火薬がほかの穴からもれるからな。」
「それ、試した事あんの?」
「あぁ、市民会館に液晶パネルと、掃除機の延長コードがあるんだ、おおもとのプラグを抜いて延長コードの挿すところに掃除機と、パネルとこれを挿しとくんだ。だれかパネルが消えたり掃除機がつかないことに気付いて、コンセントに挿せば延長コードの挿すところで爆発、怪我人は出ないって算段だ。」
「上手くいったのか。」
「もちろん!音はすごかったけどな。」
「よく捕まってないね。」
「バレなければ犯罪じゃないんだよ!」
「たしかになぁ。」
「知識と腕で勝負したいならハッキングだろうね。」
「いいねそれ。中田君出来るの?」
「FTPサーバーに対してパスワードアタックツールを作るのは簡単だし、それが出来ればサイトを潰せる。僕も、中学生のとき、アカウント名を入力するだけでその人に関係すると思われる情報を正確さをパーセント付きで表示するプログラムを作ったよ。」
「どんな情報が手に入るんだ?」
「ブログ、F●cebookのアカウント、tw●tterのアカウント、顔写真、その他写真、住所かな。」
「どうやってわかるんですか?」
「同じアカウント名を使い回したり、F●cebookやtw●tterでブログのURLを教えてたり、その逆もあるよ後は、写真のジオタグの消し忘れ、プロパティに表示される個人情報の消し忘れかな。」
「役に立ちますかそれ。」
「人探しソフトとして公開したけど晒し行為に使うやからが多かったね。」
「確信犯だなそれは。」
「話しの腰を折って悪いけどこれ・・・」
五十嵐はいつのまにかPCを起動させ、学校のホームページを見ていた。しかし、それはいつものページではなかった。画像がすべて赤×になっておりレイアウトがぐちゃぐちゃになっていた。
「中田、お前やっちまったか・・・」
「先輩、今からでも遅くありません謝りにいきましょう。軽くて済むかもしれません。」
いやいや、僕は何もやってない。
「僕じゃないって、職員のミスだろ。」
小松が、急いで五十嵐のところへかけより、
「すぐ切ってじゃないと、いろはちゃんが疑われるよ。」
「だから、職員のミスだろ!」
「あぁ、うちの部員がこんなことしたなんてばれるとただでさえ若い部活なのに。」
「サイバー攻撃は全部僕かよ!」
「じゃぁ、これはどうしたんだ?」
「パスをミスったんじゃないのか...」
「でも、どうせツールで作ってるんでしょ?パスは間違えないでしょ。」
「ファイルを移動させたりとかあるだろ?」
「いつ復旧するんだろうな。」
「スクショ撮ろ!ソース保存しとこ!」
「爆弾の話しで思い出したけど、工学って理系の中でもカラフルなイメージあるよね」
「なんでですか。」
「だって、ラボって普通単色でしょ。」
「だから、なんでですか。」
「いやぁ、よくテレビでやってるでしょ赤のコードの後黄色のコードを切って、青は切るな。的な」
「爆発処理かよ、でもあれっていつも思うけどコード太すぎねぇか」
「切られにくいから?」
「儚い抵抗だな。」
「液体窒素ってなんで必要なの。」
「低温状態にして起電力を失わせるためだよ。」
「半導体をうんぬんっていうのも聞いたことあるよ。」
「それこそセンサーついてたらね。」

「ドラマなんかの固形火薬がむき出しになってるやつなら解除は火薬抜けばいいけどね」
「切ったらどっかーんってやつは、コンデンサーだろうかマイコンだろうか?」
「動かしたらどっかーんはジャイロセンサーだろうね」
「いや、水銀スイッチの可能性もありますよ。」
いや、水銀スイッチは転倒スイッチだからそう簡単に反応しないだろ。っていうか、そのまえに
「ちょっと、待った!今この部活とても危ない部活になってるよ。」
「確かに、中田君そうだね爆弾はダサいよね。銃はつくれるのかな?星野君」
いや、そういうことが言いたかったんじゃないんだけどな...
「空気銃なら簡単だぜ。エア釘打機を使えば簡単そうだろ。後は、銃身を付けてやってライフリングしてやれば速度も上がるし照準も定めやすくなるからぐっと銃に近づくぜ。」
「でもここでは、作れないですね。」
作ろうとしてたのかよ。
「あ、そうそうGALAXYランドのチケット4人分あるんだけどいかない?」
話しの展開速すぎだろ。
「行きます!」
GALAXYランドとは地元に出来た相当でかいテーマパーク遊園地
「ごめん4枚だからだれかいけない。」
「えっ4枚ってお前含めてだったの。」
「うん!」
「ジャンケンだぜ!」
まてよ、期待値は1人500円でどうせ当らなかった1人も自腹で買わして一緒に行かせるから・・・
500×(3/4)+(-500)(1/4)=250円
僕が-500\になる確率は同様に確からしいとすると、1/4。高いな。
「みんな、ここは期待値以上の利益がそれぞれ確実に出るようにしよう!」
「どうやって・・?」
「1人分を4人で払うんだよ。期待値は、500×(3/4)+(-500)(1/4)だから、250円。4人でチケット1枚分払ってみんな1枚手に入れれば500-125だから375円」
「なんか騙されてそうだけどそれに乗ろう。」
「じゃあ決りでいい?なら、来週土曜でいい?」
「OKです。」
「了解。」
「わかった・・!」
「予定はないぜ」
「星野君って友達いないんだね・・・」
「うっ、うるせぇ」
「じゃぁ、けって~い!」

遊園地であそぼ

「うわぁ~、大きいですね。」
「ネズミの化けものが出てくるテーマパークはもっとデカイけどな。」
「●ョーズが出てきたり、魔法使いの村があるテーマパークも大きいよね。」
「USJですね。」
「言っちゃたね。」
「Visual Studio JapanはVSJなのかな・・・」
いやっ五十嵐、それはありえないだろ。っていうかVisual Studio Japanは言わないだろVisual Studioだろ。とにかく僕は今気分が乗っていない。僕は、あまりこういうところに来たくない。なぜなら僕は、絶叫マシーンが嫌いだからだ。
「先輩!これ乗りませんか。」
金田が指した方向にあった物は...
バイキング!
船みたいなのがぶらぶら揺れるアトラクションだ。
「いやっ、僕はやm...」
「面白そう!みんなで乗ろう!」
eを打ち終る前に言われた。ここはなんとか止めなければ。
「この船が描いている弧に対する円の半径って何mだと思う?」
「10mくらいですかね。遠心力はF=mrω^2ですからF=」
「ねぇはやく乗ろ。」
そそくさと僕は真ん中のほうに乗ると、
「中田君、船のへりがもう一方のへりのあったところまで上がるとすると遠心力はどこも変らないよ。」
「Gはへりの方が変化が大きいだろ。」
僕の抵抗もむなしく一番端に僕と金田、端から二番目に星野、小松、五十嵐で乗ることになった。
「楽しかったですね先輩。」
なんでこいつはこんなに平気なんだ。何が悲しくてこんなものに乗らないといけないんだ。
「Gが大きくなったり小さくなったりあの気持ち悪さがいいんですよね。鉛直方向下向きに近い方向へ落ちますから。」
ふわってなるとか別の言い方があるだろ!
「今度はジェットコースターに乗ろうぜ。」
帰るまでに僕が気絶してなかったらいいな。いざ、乗ってみると
ガタンガタン
当然のように最初に坂を上りだす。そして、一気に加速。
「うぁ~・・・」
この後のことは思い出したくもない。
「一気に落ちた・・・」
「なんたって傾斜角度55度だもんね。」
「つまり私達にかかる力はmg(sin55)ですね。」
「mg(sin55)ってどのくらい?」
「F=maなんで加速度はg(sin55)ってことですかね。」
「僕はちょっとあっちにいるから見といていいよ。」
「そうかなら遠慮無く。」
「今度はあれ乗ろ~」
ふ~これで束の間の休息ができる。キャラメルポップコーンを買ってしばらく休もう。売店を探して歩いてると、笑顔で片目には涙が描かれたピエロがなにか配っていた。なんでピエロってこんな顔なんだろ。受けとってみるとそこには、
『スペシャルイリュージョン
 あなたもこれで魔法の国へ誘いざなわれますよ。
 魔法の輪
 早着替え
 人体消失
 ・
 ・
 ・
 etc』
面白そうだな。午後1時か今11時だからみんなで行くか。
ぼくがPCが好きになったのは中学校からだ。体力ではぼくはどうしても負ける。でも絶対にどうにかどんな手を使っても負けたくなかった。そんな時テレビでサイバー攻撃特集をしていた。
「今後必要になるのはPCの知識だ!」
そう思った。でも、その時ぼくはPC恐怖症だった。どこか変な場所を触ってしまうと壊れてしまうかもしれない。でも、その気になって勉強するとどんどん覚えていった。それは、ぜんぜん苦痛じゃなかった。
「中田君!お疲れ。」
お疲れじゃなくてお待たせだろ。
「お前らの方が疲れただろ・・・」
「いやいや楽しかったぜ。そういやふと思い出したこと言ってもいいか?」
「どんなこと?」
「もうテスト2週間前だよな」
・・・
沈黙が続く
ッボス
「いっ痛って~。なんで肘鉄くらわすんだよ。五十嵐、俺は先輩だぜ。」
「遊園地で言うことじゃないから・・・」
「確かに、今の言葉は夢の国で言っちゃだめだよ星野君。」
「夢の国ってディ●ニーの専売特許だろ。」
「心配無いって中田君同じ遊園地でしょ。」
「そういえば、中田って数検準1級持ってんだよな。」
「うん、そうだけど。」
「すごいですね。1級も受けるんですか。」
もし、僕がここで「いいや」と言えば理由も聞かれるのは必至だな。
「数検持ってたって得なことあんまり無いし、お金もかかるからもう受けないよ。」
「へぇ~」
「○○検定って沢山あるよね。」
「数検に英検、漢検。」
「パソコン検定に科学検定、日本語検定、そろばん検定」
「宇宙検定も・・・」
「簿記検定もあるぜ。」
「語学系の検定はほとんどそろってますよ。」
「ここからは趣味の域ねバードウォッチング検定に歴史検定、時刻表検定、ウルトラマン検定、日本茶検定、ワープロ検定、ファーブル検定。」
「すごいね、スマホの力。」
「時刻表検定って何するんですか。」
「ワープロ検定なんて今必要なのかなんなのか。ウルトラマン検定にいたっては方向間違えたよね。」
「でも先輩。私の、いとこが通っている大学には襖同好会ってのもあるそうですよ。」
「こんなに検定があるなら私たちでも作ってみようよ。」
「地元の地域をもっと知るべきなので各都道府県で検定」
「すでにある。却下。」
「俺けんt」
「却下」
「まだ言ってないぞ。」
「ハッカー検定!」
「似たようなのがある。」
「う~ん」
意外と難しい。
「ポケ●ン検定!」
「既にありそう」
「なら、ブ●ックジャック検定!」
「それもありそう。」
「ラノベ検定」
「もはや、なんのためなのか分らない。」
「メリーゴーランド検定、ポップコーン検定、t検定、ジェットコースター検定なんてどうだ。」
どうだ。これはさすがにないだろ
「目に入った物を言っただけよね。ってか、t検定ってなによ。」
「t分布を用いる検定だよ。」
「そうじゃなくて、」
「今話している検定とは違いますね。そういうのに疎い読者が読むと訳わからないですよ特に今の説明だと、先輩」
「意外とないね。新しいものって。」
あっそういえば
「ごめん、忘れてたなんかこの後マジックショーをするらしいけど行く?」
「もちろん!」
これでしばらくは絶叫マシーンから開放されるだろう。
にしても広いなぁ。絶叫系ではないアトラクションもいっぱいある。メリーゴーランド、お化け屋敷は洋風と和風1つずつ(洋風の場合屋敷って呼んでいいんだろうか。)、ミステリーハウス、スカイサイクリングって待てよ、なんだ、ミステリーハウスってなんなんだ。後で行ってみよっと。
「着いたよ・・・」
おお、変に歪んだ小さなお城みたいな建物がそこにあった。
「この奥と、ここと、左側に非常口があるみたいですよ。」
「おお、ちゃんと確認しとくんだぜ。いつ地震がくるかわからねぇんだから。」
いや、多分信用しても大丈夫だってデザインだけだから多分・・・
「こんにちはみなさんスペシャルイリュージョンへようこそ。今宵は~~~それではどうぞ!」
「もう今宵だったっけ。」
小松が尋ねてきたので、時計を確認して
「いや、まだだよ。」
すると太った男の人が出てきて金属の輪でジャグリングを始めた。すると、初めは3つバラバラだったリングがいつ間にかつながっていった。
おぉ。すると、星野が
「あっこのトリック知っ...」
「こんなところでこのマジックのトリック知ってるなんて言うやつにだけはなりたくないよね。」
「あっ、先輩それ分ります。その後無駄に説明したがったりする人ですよね。せっかくのムードぶち壊しますもんね。」
「確かにそうだよな。騙される目的で行ってるのにマジシャンが一番欲しい言葉は、騙された・・・であってそのために話術や動きまでよく考えてるんだし。」
「エリート指向の人は無駄に騙されたりするのを嫌がるらしい・・・」
「ところで、星野君トリックがどうしたの。」
「あっ、えっとそのこのトリックってどうなってるんだろうな。すごいぜ。」
この後、マジックの間なぜか星野は黙りこんでいたけどどうしたんだろ。
「面白かったねぇ~。」
「はい!」
「そうだ、中田君。中田君が休んでた時に乗ったジェットコースター。あれ中田君でも乗れると思うよ。全然怖くないし。」
「確かにがっちゃんがっちゃん登って一気に落ちるのとは違うからな。大丈夫だって。」
「ぐるぐるまわりながら行くだけですから。もう1回乗りましょうよ。」
こいつら何か企んでる。相当覚悟しないとな。
そのまま強制連行される。
「本当に大丈夫なんだよな。」
「大丈夫、大丈夫~」
まずい、どんどん冷汗が流れる。頭の中で警告アラームが壊れそうな程鳴り響いている。
「回転しながらってmrω^2はどのくらいだ?」
「そんなに怖くないって。」
警告アラームが壊れ予備アラームが脳内で鳴っている。
『それでは、次の方どうぞこちらへ』
2列になってるシートに乗る。あぁ、きっと終わった時には
気絶してるうんだろうなぁ。
「先輩、少し大変なだけですよ。」
後ろに乗ってる金田がこう言った瞬間、予備のアラームも脳内でふっとんでしまった。
『それではいってらっしゃ~い』
そう言われるとガタンゴトンと動きだす。ガタンガタンと坂を上りだす。あぁこの坂を上りきると、一気にかけ落ちるんだろうな。
 次の瞬間、
「うぁ~・・・」
ぐるんぐるんと回転しながら落ちていく。物凄い遠心力が体にかかる。
ビュン
・・・
今僕の顔スレスレを電飾が通った。もう目をつむる。
僕の心の中では何年経過したことか。
『ありがとうございました。それではバーから手をはなして・・・』
もう目を開けていいのか・・・
「おっ、中田どうだ。何回か鉄骨や電飾が顔のすれすれを通ったよな。あれには、俺もビクビクするぜ。」
星野が笑いながら何かいってるが無視。そうか、ぼくの顔のすれすれを目をつむっている間に鉄骨まで通過してたのか。
「そうだ、今度スカイサイクリングに乗ろうよ。」
反対するものもおらず。並ぶ必要もなくすぐに乗れた。今度こそ絶叫したくない。
『それでは、いってらっしゃ~い。』
どうやら遊園地の上にレールをひいて眺めを楽しみながらこげということだ。
「うぉ~すごい。」
そこからは、水平線まで見えた。
「いぇ~い」
後ろで、星野が叫んでいる。ふと足下をみると。

恐怖

そしてレールの繋ぎ目でガタンガタン

「うぁ~。」
その瞬間、僕の足は自分でも信じられないくらい高速で回転していた。いつから遊園地とういう施設は弱虫にとって地獄となったんだ。この後、星野に「お前なんで急にスピード上げたんだ。」と聞かれたことは言うまでもない。
「いやぁ~、今日は楽しかったね。」
「恋愛要素の入る隙間一切ありませんでしたね。」
「中田がビビリまくるからだろ。」
「怖いもんは仕方無いだろ!」
「それじゃみんなバイバイ!」
「そんじゃばいばい!」

リケガク

リケガク

とある学校の理論科学部。PC部なのか科学部なのかはっきりしないこの部活で、2人の男子と、3人の女子とが繰り広げる専門知識や用語がバンバン飛び出してくるほのぼの?した会話。

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-01-29

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. カタカナ語って難しぃ
  2. 理系の遊び
  3. 遊園地であそぼ