関係性大腸障害
おならが止まらない。
基本症状は脱糞である。ただ脱糞するよりも大腸の急速な成長が上回るために
脱糞にはいたらず、急速な大腸の成長に伴う発熱を起因とする連続的な放屁が主な症状なのであるが
問題は大腸の成長である、外見上の変化も体重の変化もないが大腸が成長をつづけるのである
最初に大腸内視鏡で発見された、肛門からの内視鏡をどれだけ伸ばしても大腸の終わりまで至らなかったのである
小腸と直腸の間にある大腸が成長する
外面的には何事も無いのだが、実質的に大腸が長いのである
脱糞してはいけないという羞恥心が大腸の伸ばすのかもしれないが、別の世界を経由して再び戻ってくるのか皆目検討がつかない病気で、どう考えても医療の範疇を逸脱する特異な現象であると思われる
大腸は続くよどこまでも。
この病気になって3年目、結婚とかも諦めたほうが良いのかなと思ってる
緊張するとおならが止まらないくらいのものだと思っていたのに、まったくなんてことだろう
外見からの小腸から直腸までの大腸の長さは2mなのに(それでも2mもあるのだ)特殊な長ーい大腸内視鏡で調べると
私の場合は20mも大腸があるらしい。こんどカプセル状の特殊なカメラを飲むことになっている
ただ、唯一の救いは関係性大腸障害の人はわりとおおぜいて私一人じゃないって事だ、それだから、こんなにのんびりした検査になってるんだと思う。実際の話、別の世界に繋がっているのかもしれないし、私一人だけの症状ならもの凄い検査の連続なんだろうなー と思うのだ。でも、実際には日本だけでも数万人いて世界では数十万人もいるという事なので、すごっぽい現象なのに検査待ち半年だ。原因がわかり対策がとられるまで世界に数十万いる私たちのおならは止まらない。
食料つまりは成長する為のエネルギーや材料になるならまだ分かるが
そこと関係なく大腸は成長する
つねに成長するわけではなく、対人関係がこじれると脱糞状態になり、それをフォローするがごとく大腸が急激に成長し、そのための発熱によりオナラが止まらないわけだ
そして、脱糞をフォローした大腸は元に戻ることなく長いまま、どこかの空間とリンクして存在しているようである
ゆえに関係性大腸障害は大腸の長さつまりはうんこをどれだけ詰め込めるのかのキャパシティが増えることで脱糞りつが下がるので低減していく。20mを越えるうんこを抱えた大腸からオナラが生まれるので、おならが止まらないとなる。おおむね30mくらいまで成長したあとは安定すると言われている。
治療法としては直腸付近から大腸を取って行く方法が考えられているが、人道上の問題からいまだに実現されるのは難しいようだ
大腸の途中から、大腸側壁を切開して外の様子を覗こうという計画が過去に何回かあったようだが立ち消えになっているのも不思議なことだ。
一致した意見として、こんな事がある訳が無いのではないか?これは現実ではないのではないか?という事である。つまりは夢ではないかという事である
なぜなら関係性大腸障害以外にも、ふつうではあり得ない病が世の中にありすぎるからだ
夢であるとして、誰の夢なんでしょうね と先生は続ける
そして、夢であることはそんなに問題があるんでしょうか? なにか不自由していますか? オナラが止まらない以外で不自由はありますか? たとえば、水槽の中の金魚が何かに目覚めてしまい、外の世界に飛び出したとすると、運が悪ければ、そこには死しかありませんよね。でも、賢い金魚なら、この状態を良しとして、水槽の中でくらし続ければいい。それほど不自由な事ではないし、この世の中にはすることは山ほどあるから良いじゃないですか。暇つぶしにはことかかない。たとえば関係性大腸障害を研究すればいい。真面目に逃げずに夢と思わずつづければ、何か発見がある可能性もある。もし我々が夢の水槽の中にいるのだとしても、今はそれを壊すべきではない。金魚なら賢い金魚がいい。夢でした。終了。誰が得をします。もちろん、夢の続きがあるかもしれない。でも、無い可能性もある。
でも、先生。夢であるとするなら、悪夢になりつつあるんじゃないですか。おならが止まらないなんて、
うん、その可能性は否定出来ないね、その時は君らの大腸を引き裂こう。それが世界のためだ。悪夢の中の私たちも酷い目にあうし、悪夢を見ている誰かも酷い目にあっているわけだから
大体、止まらないオナラというのはエネルギー問題の解決に貢献する可能性がある。伸びる大腸を研究すれば、食料にこまる事も無い。伸びた大腸がどこにあるのかが特定できれば、時間や空間を支配することも出来るかもしれない。それこそ夢みたいな話じゃないか
そうであると良いですね、この世がおならで満たされる前に
関係性大腸障害