僕だけに…もっと!

日常に少し退屈になって外に飛び出した稜。
静岡で出会った西まりあちゃんに一目ぼれ
っていうか、昔、好きだった子に似てるから
意識しちやいますよね!
僕はまりあちゃんの家に住むことに…

落ち着かないよ   もう、待ち焦がれてた   一人旅の日なので  
僕は電車の中で   嬉しさと期待で  そわそわしていた。
駅を出て一人汽車に揺られ静岡まで来てしまった。
目的?そんなことはどうでもいい。
違った県を旅してみたくなっただけ。
ホントにそれだけ。目的がないから駅に着いても行先に困った。
ちなみに、僕は17歳
血液型O型
身長180CM
彼女なし 見た目は山田涼介似
あと、弟がいる
出身は東京
こんなところかな。
ふらっと立ち寄ったファーストフードで昼食にしますか。
「すみません。コーラLとテリヤキバーガー1つポテトSも」
「少々、お待ちください。番号お呼びしますので」
席に着いて呼ばれるのを待っていた。
さすがに知り合いには会わないよな
「番号札2番のお客様」
呼ばれましたね   やっとご飯だ!
席に戻り「いただきます」と手を合わせハンバーガーを食べた。
席が込み合ってきた。
合席していいですか?
まさかの女の子!
僕の前に座るのか!速攻
「いいですよ」
もう、食事より、女の子に興味がいっちゃってます
あれ、あれ~?顔を上げると何となく昔、好きだった子に似てたりして…
「このあと、静岡の案内お願い!初めてでどこも分かんないんだ」
女の子は高校生で同じ17歳
血液型A型
身長163CM
体重46Kg
説明はこのくらい、
僕は名前を聞いた
「西  まりあです」
僕の好きだった子とは他人だったが
似ているんだ  
しぐさまで似てるよ
この後一緒にいられると思うと
ワクワクする~
まりあちゃんのこの後の予定は?
「私、映画に行こうと思ってたんです」
なら、OKだね!ご飯済んだら、案内してよ
「私で良かったらいいですよ」
こんな出会いでまりあちゃんと出会った

早く案内してくれる?
時間ないんだけど
どこか行きたいところあるの?
富士山見たいとか思ってたんだけど無理だね
あいにく、曇り空だし
あとは、任せる
ああ、そうだ。買い物行こうよ
えっ、観光はいいの?
気が変わった
ううん。
街中に着き、デパート巡り
まりあちゃんのメアド聞いてもいいかな?
連絡先を教えてもらったんで、いつでもかけるよ
ありがとう。今日は楽しかったです。私のこと頼ってくれて。
あたりまえだよ。いい子に見えたんだ
照れますね
あ~あ、東京に連れて帰ろうかな?
凄いうれしいです。
出会えてお別れするの、辛くなってきちゃったし
そんなこと言われるとずっと一緒にいたくなっちゃうよ
今度、東京で会おうよ!
また、来るからさ
いつでも会いたくなったら連絡してね
そうですね。連絡取りましょう
僕のふらり旅がこんな形で終わってしまうのが
嫌だった

稜は家に帰りこれからのことを不安に感じていた。
とてもいい子だったのにこのまま離れて暮らすのか?と
そんなことを言ってどうなるんだ
好きなら追いかけるはずだ!
もう抑えられない気持ちで悩んでしまう
そうこうしてるとまりあちゃんからメールが来た!
なにしてますか~
静岡は楽しかったですか?
もしよければ、このまま静岡に来ませんか?
これ、うそじゃないんですよ!
お兄さんが今度、会社の都合で家を出るので
部屋が空くの
で、家に来て一緒に高校通いませんか?
こちらは、全然、大丈夫ですよ
稜くんの気持ちを聞かせてね!
では、また会いたいですね♡
生まれて初めてのこの幸せ感
浸ってる場合か!
僕もまりあちゃんのそばにいたいし
急いで親を説得!
僕の看護科が静岡にあったんだよ!
大学も決めやすくなるしね
まあ、夢を叶えるためにこの道を決めさせて!
としっかりした思いを伝えると
両親は夢を持っているのはいいことだし
止めはしない
だから、好きにしなさい!!
とあっさり了解してくれた
こうなったら、すぐにまりあちゃんのもとへとんでいきたい
今は1月だし4月に転入するとして
引越しはいつにしようかな?
3月まではこちらでもいいかな
よし、さっそくまりあちゃんに報告するか

まりあちゃんのメール、本当ですか?
もう、舞い上がって親を説得しましたよ!
で、そちらの都合はどうですか?
いつごろからお宅にお邪魔していいんですか
また、返事くださーい
稜でした
まりあちゃんはホントに好きな子に似てるんだよな
この前初めて会った時からストライクゾーンど真ん中
あの子は優しいしあと、僕と住もうって誘ってきたし
もう、どうなってるんだー
嬉しすぎてヤバいんだけど。
早くメールが来ないかなー
浮かれすぎてる自分で言うのもなんだけど
まりあちゃんも僕のこと好きなんじゃないか
うわぁ。おかしくなってきたかも

まりあちゃんから電話がかかった
もしもし引越しはいつ頃にしますか
そうですね。4月の転入に間に合うように
3月ごろにしようかな
そうですか。そのように段取りしますね
お願いします。まりあちゃん、これからよろしくね。
はい。こちらこそ。また、近くなったら連絡します
そうだね。僕もまた連絡するから。
おやすみなさい。
もうすぐ、転入するんだ。
まりあちゃんと旅先で出会って
元好きな子に似てるまりあちゃんに一目ぼれ
それで、まりあちゃんの家に住むことになるって
うあ~
ドキドキしてきたー
僕の元好きだった子
ちなみに純粋な子で笑顔が可愛かった
今は彼氏とオープンな関係とFacebookでつぶやいてた
これ見たらチョーショックでした
いたたまれず、静岡に旅行してた
傷心旅行だったのかな
まあ、まりあちゃんのおかげで、立ち直ろうと
心に決めたわけで…
もう、静岡で彼女になってもらうぞー
申しぶんないし
まりあちゃんには悪いけど、引きずってるのは僕か

とうとう3月
ぼくも引越しの準備が整いまりあちゃんに明日行けることを
伝えた。まりあちゃんも、待ってますと言ってくれた。
今日でここでの暮らしもしばらくないんだなと思うと
家族団らんで過ごして最後の夜を迎えた
静岡に行ったらまた連絡ちょうだいね
と母さんが寂しそう「に言った
父さんも母さんと行くからと言ってくれた
弟も遊びに行くからと笑顔で言ってくれた
家族には本当に感謝してます僕の方が
何してるんだか…
最後の夜は切なくて泣けた
泣きすぎて目が腫れた
みっともないがやってしまったからどうしょうもない
で、気を新たに静岡行きの時間になった
トラックのお兄さんはすごい優しくしてくれた
もう、走り出したトラック
静岡に行きます!
途中、インターでトイレ休憩で立ち寄り
見晴らしのよさに驚いた
山が綺麗でお茶畑があるし
ミカンもすごく植えられてる
ここは三ヶ日みかんの産地だったんだ
とうとう静岡に着いたわけ
さっそく電話をかけて今着いたと報告した
まりあちゃんも家で待ってますと言った
僕らはまりあちゃんの家に向かった

家に着いて驚いた
でかっ!家って豪邸じゃん
お金持ちだったんだ。
背中を押されて静岡まで来たんだから
後戻りは出来ないよ
未来の扉をいざ!!
ピンポーン。中からどうぞと声がした
ドアが自動で開き僕は運転手さんと一緒に中にとおされた
稜君、お父さんお母さんです
初めまして。まりあの親です。よろしくね。稜君
優しそうな両親でほっとした
僕は引越しの荷物を片付けるためお兄さんの部屋に案内された
そこはまるでスイートルームみたいな大きさだ
僕の荷物はすんなり入った
引越しのお兄さんもいいところですねと羨んでいた
一先ず整理整頓をしてまりあちゃんのところに行った
やっと終わったよ
そうですか。今日はみんなで外に食べに行くことになってるから
それまでのんびりしててね
分かった。僕も家族に連絡とかまだだし、後でね
僕は家族に電話した
もしもし、今静岡の家に着いたよ
向こうの両親もあったけど優しそうだったし
安心して。
それを聞いて稜の両親もほっとしていた
僕はまりあちゃんのところに行って
よろしくっ!と肩をポンポンとされた
まりあちゃんは顔が真っ赤になった

私、ドキドキとして心臓が口から出そう
もう、一緒に暮らすとこんなこと当然なんだろうな
まりあも彼と二度と会えなくなるのがホントは嫌だった
彼に惹かれていったまりあだった
稜は約束された時間に部屋に行った
では出かけましょう稜君、好きなもので用意しときましたと
完全にウエルカムムードだった。
僕も何でも好きですが楽しみです
と答えた。
一同は夜景の見えるレストランで食事となった
高層で夜景がきれいだ
こんなにおもてなしされてすみません
稜は両親にお礼を言った

両親は笑顔で微笑んでくれた
無事に一日が終わった
僕は安心した
まりあちゃんと出会ってなかったらきっと違う生活だったろう
今あらためて静岡に旅行した意味がここにあるんだと自分に言い聞かせた
まだ学校に行くまでは自由に過ごせるしまりあちゃんのことももっと知りたいし
とりあえず学校の下見をまりあちゃんとしてくるか
今日はまりあちゃんを誘ってみよう
ねえ、今日、学校の下見したいんだけど、一緒に行ってくれない?
今日ですか?いいですよ
じゃあ、あとで私も用意ができたら呼びに行きますね
分かったよ。
僕の予定はうまった。
さっそく着替えを済ませて呼びに来るのを待った
トントン
ドアがノックされ用意の整ったまりあちゃんがいた
行きますか!
僕もまだ見ぬ学校に胸を膨らませ用意された車に乗った
学校へは車なんですか?
僕はとりあえず質問した
はい。私はずっと送り向かいなんで
僕は一緒に行けばいいのかな?
ええ、もちろん
そのつもりですよ
そうですか。よかった
僕たちを乗せた車はすぐに目的地に着いた
結構近いですね
僕の感想だった
そうですね。近いけど歩くとたいへん遠いんですよ
あ、そうかもしれませんね
学校の門の前に着いた
緑で囲まれた立派すぎる学校だった
大学みたいな大きさですね
そうなんです。大きいかもしれませんね
中に入りますか?

玄関から二階に上がるエスカレーターに乗り
案内されたのはまりあちゃんの教室だった
ここが私の教室です
稜くんはどこのクラスになるかな
僕もそれが心配です
まあ、一緒だったらよろしくね
こちらこそ、なれるといいね
僕らの距離は少し接近した
学校の部活は何にしたい?
僕はあっちでは水泳部だったんだけど、
こっちにも水泳にしようかな
稜君、私はピアノが特に弾きたかったから
吹奏楽部にいるんです
僕は無理だな。水泳にしておくよ
残念ですね。やっぱりだめですかー
うん。これだけはちょっと…
僕を誘ってくれたのはありがたかった
じゃあ、お詫びにお昼ご馳走するから
どこか、連れてってくれる?
車まで戻って運転手さんにお店に連れてってもらった
お店は僕でも気軽に入れそうなお店だった
ここでいいですか?
僕はまりあちゃんならもっと高そうなお店に行くと思ってたのに
オープンテラスに恋人たちが集うような庶民的なところだった
素敵ですよ。よく、ここに来ますし、おいしいんですよお
そうなんだ。じゃあ、ここにしましょう
ここのおすすめはお店の入り口にいつも書いてあるんで
それを頼むといいですよ
僕、それください
私もそうします
二人は運ばれてきた盛り付けと匂いにウットリした
頂きます!
お昼からコース料理ってすごいね
そうでしょ。私もここの虜なんです
うん。またここにこようね
コースを満喫してこれからどこに行きますか
僕はまりあちゃんのことを少しでも知りたいと
まりあちゃんのおすすめデートコースを注文した
まりあちゃんはいいんですか?と照れながら
デートが始まった。
こんなんだったら、もっと、遠くへ行きたいですね
僕は構わないよ
二人は車に戻り運転手さんにお願いして
夜景の見える高層タワーに向かった
夜もどっぷり更け夜景が際立った
どうですか。ここの景色
すべてがネオンで綺麗でしょ
薄明りで見るまりあちゃんがすごく可愛かった
まずい。そんなに見つめられると、抑えきれないかも
僕も高校生で一様年頃なんで…
ねえ、稜君も気に入った?
僕は違うことを考えていて一瞬答えに詰まった。
まりあちゃんの後ろに回って肩を抱くようにして
うん。最高だよ
と答えた。
何だか二人の沈黙がますます期待に満ちた展開になっていった
どちらがこの沈黙を止めるんだ
僕なのか?ここは男だろうな
で、僕はまりあちゃんに壁ドンをした
ドン!
僕をこんなに好きにさせないでよ
まりあちゃんはうつむいて僕を見た
そして、目を閉じた

キスを僕からした
やわらかくて気持ちよかった
まりあちゃんもそのまま手を差し出し
二人は完全に両思いになった
帰る車の中では運転手さんに見つからないように手を
つないでいた
この春休み、まりあちゃんをひとりじめできて
感謝です
僕らは家に着いた
僕もシャワーを済ませ夕食まで一人で本でも読んでいた
まりあは稜の後シャワーを済ませ部屋にいた
稜君とつきあうのかな
私ももう17歳だし男の子と付き合うのも普通だよね
でも見つめられるとドキドキして普通に会話もできなくなっちゃうし
もうすぐ夕食だけど、稜君と向かい合わせだったら食べた気がしないかも
重症かな?恋煩い♡
食事の時間ですと家政婦さんが呼びに来てしまった
私も変に思われないようにひとまずダイニングに行った
稜君の来る前に席について待つことにした
少し後に稜君も席に着いた
やっぱり向かい合わせだった
頂きます!稜君は挨拶をして食べ始めた
稜君はきれいな顔立ちで何をしてても絵になる
あれっ?視線感じるんだけど…
上を見ると稜君は私のことを見ててくれた
そんなに、見つめないで…
こんなにドキドキした夕食で何だかおなか一杯になっちゃいました

まりあの両親が1週間オーストラリアに旅行すると言ってきた
しかも、僕らに温泉でも行ってきなさいと言って予約も入れたとのこと
僕らはその旅行に行くことになった
当日、用意ができた僕らを運転手さんが目的地の温泉まで連れてってくれた
僕も緊張してるけど
ここは温泉
まりあちゃんも温泉に入れば緊張がほぐれるかも
どう?僕、温泉に入ってくるね
まりあは用意をしてお風呂に向かった
のれんをくぐると温泉のにおいがする
それだけでも、リラックスだな
中に入ると誰もいない
すげー
ラッキーかも
貸し切り風呂でルンルンになっちまったよ

私は大胆にも外の温泉に入っちゃった
涼しくて岩風呂が野性的
日常では味わえない開放感だったわ
今頃、稜君も温泉にはいっているんだろうな!

ガタン
入ってもいいですか?
稜だった
あっ!まりあちゃんもここにいたの?
そうなの!!!!!びっくりした~
僕もまさか、の幸運です
まりあちゃんの髪がアップされてて
首から鎖骨が色っぽいよー
僕は近付いて見つめた
ものすごく欲しくなった
まりあも動揺して稜を見た
えっ、人が来ちゃいますよ
ゴメンね。といって、僕は風呂から出た
なにやってるんだよー
焦って理性も効かなくなってしまいそうだった
部屋に戻ると風呂上がりのまりあが浴衣を着て座っていた
すっごく、可愛いっ!
着物は女性らしさを上げるから不思議
見とれてしまうじゃないか
僕は今夜、どうなるんだ!

ご飯はすごくおいしいものばかりだった
しばらくまりあと話していた
今日は何でもありましたね
びっくりですがよかったね
僕はその笑顔にくらっとし、
また、理性が吹っ飛びそうになっていた
二人だけの部屋
布団も並んでるし
ふすまの向こうで理性に勝てるのか?
ちょっと、トイレ
と僕は、頭を冷やしに行った
戻ってくるとまりあがいない
ふすまを開けると横たわったまりあがいた!
寝息がする…
人の気配でまりあが起きてしまった
ゴメンね。寝てた?
うん、急に眠たくなって
まりあ、好きだ!!!
僕はとうとう押し倒して抱いた
初めて会った日から
好きだった。こんなに忘れられなくなるなんて
私も稜君なら抱きしめられても嫌じゃないよ
僕だけをずっと見ていてほしい
私ももう離れない!
僕だけに…ずっと愛を♡

僕だけに…もっと!

僕だけに…もっと!

好きだった人に似た人が目の前に現れた! 絶対、意識しちやいますよね! その後、恋に発展しちゃったらどう? あり得ない!な胸キュンストーリーにしました!

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2015-01-12

Copyrighted
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