彼女、彼~荒井遥編~
ファーストキス
高2の春。今日は新入生が入学してくる入学式こんな日は早く学校に行って入学式の準備をしなければならないだがそんな幻想はぶち殺した
午前7:30目覚まし時計がなる時間だ。
だが、学生なら誰でもやるだろう二度寝というものを。ということで二度寝をした。普通の家庭ではあまりにも起きてこないと大抵親が起こしにくるか遅刻するかだが俺は違った親も仕事に行って誰も家には誰も起こす相手がいないだが高1の1、2、3学期無遅刻無欠席。これは凄い凄すぎる並みの人間ではできる技ではない。いやいや厨二病ではないよ?理由はこれから分かる。
午前8時あと40分で遅刻だ。そんな時彼女はやってくる。
「起きて遥君、ねぇ起きて遥君」
「ん...あと10分...」
「はぁー」
彼女はため息をすると俺をまたがってベッドの横のカーテンを開けた
「舞華ー、まぶしいー」
「私が?」
「朝から面白いこと言うんだな」
「おはよう、遥君」
「あぁ、おはよう舞華。今日のパンツが黒か...しかもかなり大人っぽいな」
「み、見たの!?」
「あぁ、それはもうバッチし」
「くっ...」
彼女は真っ赤に頬を染め目覚まし時計で俺の頬を殴った
「へ、変態!!」
「いってぇな!死ぬだろ!?犯罪者め!」
「殺してないのだから犯罪にはならないでしょ!?」
どうやら彼女の六法全書には殺人未遂という言葉がないらしい
「はぁー、もういいから早くいくよあと15分で遅刻だから」
時計を見ると8時30分になっていた今日は入学式だから直接体育館に集合になっている。と、いうことで5分で用意した
「うわあああああ、遅刻だーーーーーー」
自転車に二人乗りし自分が通う浜海高校まで全力でペダルをこいだ。桜舞う道を走った。
「なぁ、舞華?」
「何?」
背中にしがみついている舞華に聞いた
「お前最近太った?」
「死にたいの?」
殺人予告をされ首を噛まれた。
8時35分二人走って体育館に向かった。
死ぬほぞ恥ずかしかった体育館の前にはもう新入生がいて入りづらかった
だが、ギリギリセーフ。まぁ、入学式が終わったあとめちゃくちゃ先生に怒られた(俺だけ)
入学式の片付けが終わり普通の学校なら解散なのだが3時間だけ授業がある。なぜなら新入生の学校見学の為だ。
2年A組ここが俺のクラスだ。
「おはよう、遥。今日は朝からかなり面白いものを見せてもらったよ」
嫌みを言ってきたのはバスケ部の副キャプテン、リア充の西口寛也だ。
「はぁー、朝から死ぬかと思ったぜ...」
「その首の歯形のことか?」
「え?見えんの?」
「うん、バッチし」
髪は伸ばしていたはずなのだが見えるらしい
1時間目数学が終わりトイレに行こうしたとき
C組の教卓の真ん前の席に師匠がいた
「あ、師匠」
「誰が師匠だ!?」
「いやいやお前しかいないだろ」
見るからにこの真面目な男の名は藤沢琢磨裏の名をザッ真面目。ちなみに舞華もC組だ。
「なんだよつれねぇーな」
「僕は忙しいんだ」
「女遊びが?」
「そうそう女遊びが...違う!部活と勉強だ!」
「あ、そう」
そんな絡みをしていると
「うぃー、盛り上がってる?」
寛也がやってきた
「あぁ、女遊びが盛り上がってるらしいぞ」
「な、なんだと...女遊びだと...」
急に汗を垂らし始めた
「だから違う!!」
やはりキレがある突っ込み流石ザッ真面目
「話は変わるが」
寛也が汗を拭いてめんどくさそうな顔をした
「今日は部活やるからな」
「あぁ」
琢磨はクールに返した
「大変だな」
「まぁ、1年生勧誘の為だ...遥?お前バスケ部に戻ってくるきないのか?」
「ねぇーよ第一肩が上がらねぇから迷惑がかかるだろ?」
「遥がそう言うなら仕方ないな...」
「あぁ、すまない」
高1の夏の大会でケガをした
頑張りすぎて肩が壊れたのだ
それから肩が真上まで上がらなくなった
そんな事を思いながら授業を受けていたら3時間目終了まであっという間だった。
C組に舞華を呼びに行った
「おーい、舞華帰ろうぜー」
舞華は寝ていた
「舞華さーん、旦那様が迎えにいたよー」
舞華の友達が笑いながら起こしていた
「ちょっ!紀佳やめてよ!」
なに照れてんだよあいつそんな事を思っているとすぐに帰る用意をしてこちらえやってきた
「お前何で赤いの?」
「べ、別に...」
「まぁ、いいや飯食いにいこうぜ」
「うん...どこにする?」
「ファミレスでいいか?」
頷くと歩きだした
途中見てはいけない光景を見た目が腐りそうになった寛也と吉井桜がイチャイチャしていた
「うわー、死ねばいいのに」
つぶやいて舞華の方を見るとどこから出したのか塩を持っていたそして全力で塩を投げた
それを見た俺は思わず舞華とハイタッチをした
「な、何するんだよ!舞華ちゃん!?」
「お清め」
真顔は怖い。超怖い。
寛也達と別れたあとファミレスに行った
俺はドリアが食べたい気分だったからドリアにした舞華が好物のハンバーグを注文した。つい子供かっ!って突っ込みそうになった。
昼食をすまし家に帰った。そして舞華とDVDを見ることにした。
名作にミナと炎の女王だ。
正直な感想を言えばつまらなかっただから寝たソファーの上でぐっすり。目を覚ましのは4時間後の17時だ。なんだか凄く寝心地がよかった膝枕されていた女の子に。
「舞華おはよう」
だが、舞華はミナと炎の女王を見て眠ってしまったらしい
仕方なく夕食を作ることにした。
夕食を作り終わり舞華を起こすことにした。
「舞華起きろ、起きろー」
なかなか起きなかった
1人で食べるのあれだったから自然に起きるを待った。
1時間後ようやく目覚めた。
舞華はあまり寝起きはよくはない。むしろ最悪だ。幼い子供みたいになる。
ソファーの隣に座っていた俺は忘れていた。
「あ、舞華やっと起きたか」
「遥くーんおはようございまーしゅ」
「しゅ?」
「えへへ遥くーんだーいすき」
抱きつかれた普段の舞華からはあり得ない行動だった
「あれれ?遥くーんだいじょーぶですかー?」
「ち、近い」
「もっと近づいてほしいのー?しかたないなー」
かなり密着されソファーに倒れてしまった
「ねぇ?遥くんキスしよっか」
「はぁ?」
すると無理矢理キスをされた
「!!!!????」
「!!!!????」
舞華は本当の意味で目を覚ました
「な、何するのよ!?」
「舞華がしたんだぞ!」
「私が?」
「あぁ」
舞華が顔を真っ赤にしていた。多分俺もしている。
「ご、ごめんなさい...」
そう言うと外に飛び出した
終えなかった。これ以上彼女のプライドを壊したくわなかったからだ
そして彼女と彼の運命の歯車が動きだした
彼女、彼~荒井遥編~