厭な伝説
昔々の あるところ
力を持ってる者がいた
権力なのか 腕力か
とにかく持って 威張ってた
へつらい媚びる 者たちが
傘下について 群れていた
自分にペコペコしない者
自分のわがまま聞かぬ者
片っ端から目を付けて
気の利く部下が そいつらを
徒党を組んで 槍玉に
それがいつもの ならわしで
その者去った そのあとも
権力(ちから)の系譜 なお続き
昔々の その者を
傘下の者が 語るには
力は強く たくましく
弱い者には 手を出さず
<了>
厭な伝説