あの日の雪。

聖 翔

処女作です。

いつも通りの朝を迎える。

太陽にわだかまりを感じる。

温もりを感じ得ない。

そんな朝だ。

昨晩のあの事かな。
原因は。



コポはもういないんだ。

ああ、温もりそのものに執着できない。

そんな朝だった。

いつも通り仕事の支度をして、食事を作り、お気に入りのマフラーを巻く。

何故かホッとする。


そうか。こんな季節だったな。
あいつと初めて逢ったのは。

ココロのカーテンの袖からそっと顔を覗かせたあいつは、
少しだけ笑顔だった。

その笑顔にマフラーの温もりと太陽を重ね、
そして少し淋しくも感じ、
そっと部屋の入り口のドアを開け、
ふと、立ち止まる。

雪だ。

その瞬間、ココロのあいつに少し微笑みかけ、後ろ手にドアを閉めた。


さあ、今日が始まる。


またおれは前へ踏み出す。

一歩、一歩。

降りしきる雪を踏みしめながら。

あの日の雪。

少しでも心が暖かくなってもらえたら嬉しい。

あの日の雪。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-01-04

Copyrighted
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