生徒会長の朝【後日譚】

モンスト学園(管理人)

スマホゲーム「モンスターストライク」の二次創作物です。

舞台裏での、2人の親心。


「うーん、うまくやってまふかね」
ふかふかの枕に顔を埋めながら、緑の長い髪をヘアゴムで纏めた少女、徳川慶喜は呟いた。
「かいちょーの事ですから全てうまくいくとは思うんですが、いかんせんストライクさんが予想できません」
「いやいや、あの男は人のために動く人間だ。会長さんが困っていれば、必ず助けるさ」
返答したのは、慶喜が寝ているベッドに腰掛け携帯をいじる、美しいセミロングの髪を持った美少年、フィリップ金光。
「色々心配しても、もう事は既に進んでいる。僕たちはのんびりここで待っておけばいい」
その余裕を持った雰囲気にはある種の高貴さが滲み出ていた。まぁ、彼は実際に高貴な人間なのであるが。
「そーですね。じゃあ私達はここでのんびりマ○オカートでもしておきますか」
「おっ、いいねぇ。W○iかい?ニンテ○ドーDSかい?それとも3○Sかい?もしダ○ルダッシュだったのなら僕は君を褒めてあげよう!」
「な...金光まさかのガチ勢でしたかっ!?...いいでしょう、そうとくれば話は早い!ダ○ルダッシュで勝負です!」
「フフフ...僕のマシュピオは負けないよ!かかってきなさい!」
「望むところです...!!!」
レースは白熱した。そして、猛烈なデッドヒートの末、フィリップ金光が一位をもぎ取った。
「んがぁ〜っ!! 悔しい悔しい悔しいのじゃっ!!まさかあそこで青甲羅が繰り出されるなんてクッ不覚...もういっかい勝負せよ!」
「く、口調が...でも挑戦なら何回でも受けるよ!さぁ、レースを始めよう...か...」
急に金光の顔が青ざめ、歯がかたかたと震え出した。
「え、どうしたんですか?あらぬ方向を向い...て...」
そこでようやく、慶喜も気付いた。
2人の見つめる先。そこにはこの世とは思えないオーラを纏っているかのようにも見える、微笑む生徒会長オリガの姿があった。
「慶喜のお見舞いに来たのだけれど...やたらと、元気そうね?」
慶喜の背筋は凍った。
「は、はははい!そのですね、風邪が治ったんで金光呼んで、ええもう元気いっぱいの慶喜ちゃんであります!」
「そう、それは良かったわ」
おとがめなしだというのに慶喜の身体の震えは止まらない。
そして、怪物の矛先は、表情こそ変わらないものの顔を青くしているフィリップ金光へと向けられた。
「で、金光、今日はパーティがあったんじゃないの?」
「そ、それがね、急に中止になっちゃってね...」
「決して慶喜と何か企んでた、って訳では無いのよね?」
ここで金光の男が顔を見せた。
「すみません慶喜と一緒に会長さんをストライクくんとくっつけようとした所存であります!」
一瞬で土下座の体制となる金光。そして、あらかた金光は持ち前の饒舌さで乗り切ると思っていたのであろう慶喜は、あわあわとしていた。
ぐりん!と、氷の魔物の首が慶喜へと回る。
「本当なの?慶喜」
「え、ぁ、あの...」
「本当なの?」
「はい本当です」
ここで慶喜も土下座の体制に入る。
数秒が経過した。
「貴方達、顔を上げなさい」
恐怖に慄いていた2人は、そこで、更なる恐怖を見る。

「良かったわね。貴方達、美味しいかき氷になれそうよ」

「い、いやっ、嫌なのじゃぁあぁああー!!!」
「父上...僕はここまでのようです...」

2人分の断末魔が、夕暮れの住宅街にこだました。





「...で、かいちょー、ストライクさんとはうまくいったんですか?」
「そ、そそんなうまうまうまくなんて、というか一体何がうまくいくのよ!」
「またまたそうやって、会長さんは素直になったら一瞬であの男なんざ射止められると思うけどねぇ」
「射止めっ...も、もう!からかうのもいい加減にしなさい!私は何もないったら!」
「あら、何がないんですか?」
「うーん、やめられないねぇ」
「またかき氷コースかしら?」
「「すいませんでした。」」

生徒会長の朝【後日譚】

「生徒会長の朝【後日譚】」どうでしたか?品行方正な生徒会メンバーが一気に2人も休むなど、勿論2人の策略です。徳川慶喜とフィリップ金光は、それぞれ違う思いを抱いてオリガとストライクをくっつけようとしています。私もこんな青春時代を過ごしたかったですね。ご意見、ご感想等あれば、次回作の参考に致しますので、どしどし送ってくれたら嬉しいです。Twitter→(@mnst_gakuen)

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更新日
登録日
2015-01-03

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