記憶?君がいた日々?
完全に作りものです。
それを踏まえて読んでください^^
前世
ねぇ、君は覚えてる?あの時の約束。
僕は覚えてる。この目が、この耳が。
16XX年12月27日雪がちらつく日のこと。
戦国時代真っ只中、有名戦国武将、伊達政宗とその嫁(正室)菖は、戦に向け準備していた。
「政宗様御気をつけて…。わたくし無事を祈っています…」
「心配するこたぁねぇ。俺が負けるわけねぇだろ。」
「…それもそうですね…。私は、政宗様を信じて待っています。」
「あぁそうしてくれるとありがたい」
毎回戦の前にはこのような会話をしている。
まさに、「オシドリ夫婦」とはこの二人のためにあるのではないかというほどに仲の良い二人だった。
翌日、政宗は戦へ向かった。
まさか、今回の戦であんなことにあるとは、だれも予想していなかった。
この戦は、畠山氏とのものであった。
そんなに優秀な武将でもない畠山氏だったので、兵も何百か城に置いて行った。
この時伊達四十万石
畠山二十万石
この差であれば、誰もが皆伊達軍の勝利を予想していた。
しかし、政宗たちが畠山のいる城についたときに、その予想は一転した。
なんと、菖が畠山氏の元にいて
手を縛られ、口もきけないようになっていた。
政宗はその場で絶句した。
畠山は菖の首元で
刀を構え、
手を出せばこいつの命はない
と言ってきたのだ。
どうしようもなくその場で政宗は青ざめた。
それを見た畠山氏は、あやめの口元のひもをほどき言った。
「最後の言葉を残すがいい。」
あやめはひもをほどかれた瞬間に叫んだ。
「私のために伊達家を汚さないで!!!
私と畠山を撃って!!!!!」
「ふざけるな!!!そんなことできるわけねぇだろ!!!!!!!!!!!!!」
二人の声が青く澄んだ空に吸い込まれるように消えていった。
「私は…私は!!!!!
私は政宗様を信じる!!!!!
また、また来世で会えるって信じてる!!!
だから私と畠山を撃って!!!!!
それと最後に…
今までたくさんの愛をありがとう。
私を…こんな私を、愛してくれてありがとう!」
政宗は、涙をぬぐい、叫んだ。
「菖と…菖と畠山を撃て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
一分ほどだったろうか…
銃声と悲鳴が辺りに響いた。
政宗は菖の元へ急いで近づき、
抱きかかえた。
「菖!!!!!」
薄れる意識の中、菖は言った。
「や…約束…です、、。来世で、、、来世で、、、会いましょう、、、
戦のない平和な世の中で、、また政宗様と、恋がしたいです…。
ありがとうございました…」
そういって優しく微笑み、帰らぬ人となった。」
菖25歳だった。
その後政宗は45年生きた。
現世
時は平成。
「政宗?????!!!!!!!!」
「よぉ。菖」
「おはよぉ????いい天気だね^^」
「だな。
12月27日…覚えてるか?」
「あったりまえじゃん!!
約束守ってくれてありがとうね^^
この世界なら十分恋できるぅ?????」
「…だな」
こうして平成の世で再び愛し合うことができる二人におめでとう。
記憶?君がいた日々?
不明な点があったらすみません。
菖はあやめとよみます。