スターダストメモリー

~あの日~

冬の寒い夜。時間が分からない。けど、どこも静かってことはたぶん夜遅いんだろう。
視界がぼやける。足が震えてる。酔っぱらいの典型だと自分でも分かる。
そんな酔っぱらいの白黒が神社の中で月を見ながら座った。というか、力が抜けて
立てなくなった。
(飲みすぎた・・・・。今日は特に。なぜだ?)
後ろを見ると霊夢が寝てる。霊夢もけっこう飲んでいた。飲み数でも勝負してたのだろうか。
覚えてない。
そして霊夢の近くにアリスと早苗がいる。アリスは魔理沙が誘ったが、早苗は自らこの神社に来た。たまには一緒に飲みたい、ということだそうだ。
この2人はそんなに飲んでない分霊夢と魔理沙の心配をしていた。
(眠い。寝よう。考えるはもういいや。)
そして眠気に身を包まれゆっくりと倒れこむ。月に照らされながら・・・・



「おおー」
鳥居の上から見た街の風景。活気あふれる人のざわめき。
それぞれの家、店などから出る光。つい感嘆の声が出る。
「きれい」
再び声が。今度は言葉にして。
「? 何をしているの?」
下から紫の声がする。
「街をみてるの。とってもきれいだよ!]
街と同様に目を光らせながら紫に顔を向ける霊夢。
幼い体、幼い声から出る無邪気な喜びはやはり飽きない、と紫は思った。
「あらホント。いつもにも増して・・・・あ、そういう事ね。」
「? どういうこと?」
「もうすぐ年明けよ。」
「あーなるほど!あとどのくらい?」
「あと・・・・・2時間ね。」
「2時間かー。早く年明けにならないかな!」
さらに目が光った。そして嬉しそうに体を小さく左右に振っている。 
「明日はここにいっぱい人くるね!」
「そうね。明日は忙しいわよ。今のうちに寝たら?」
「やだ!」
やっぱりね。 うーん。2時間ね~
「蕎麦の材料買ってくるわね。」
「はーい」
いってきます。


「ふにににに。あぎゃ!」
小さな白黒が箒とともに落ちた。飛行練習のようだ。
「あ、あともう1回!」
年明けは霊夢の所で。と思っていたが変な所で負けず嫌いが発動しているようだ。
「うににににに、ひゃ!」
失敗
「(・ω・`) もう行こう。」
約2時間に及ぶ練習の末に肩を落としながら決断。箒を置いていざ、と思ったが
「あ、今日はたくさんキノコが取れたんだった。持っていかなくちゃ。」
ぎりぎり目が見えるぐらいキノコを持って走り出した。


「ただいまー。あら?」
買い物帰りの紫が見たものはかわいく走る魔理沙。キノコで顔がよく見えない。
「れ、霊夢ーー!」
走ってきたのだろう、息が上がっている。
「あ、魔理沙ーー。おーーい。キノコいっぱいだね!あはは。顔が見えないよー。あははは」
「れ、霊夢ー。な、なにして、はぁ、はぁ、」
「とりあえずキノコ預かるわ」
とてもお疲れの様子。
「魔理沙ー。街きれいだよ。一緒に見よう!」
「ほんとー? わぁ、きれい!」
霊夢に連れられて鳥居の上へ。
「やっぱ上からの景色はいいぜー。」
「だねー」
(あの子まだ飛べてないのね・・・・まぁあの年齢で魔法は厳しいわよね。)
「なぁ霊夢。街に行こうぜ。」
「え?でももっとここで光見たい。」
「街に行けば光が間近だぜ?」
「あ、そっか。行こう。 でも、紫。大丈夫?」
「まだ1時間あるわよ」
「ほんと!じゃ行こう!!」
ステテテテテテテテテテテテテテテ
本当にそう聞こえそうなほどの走りを見せて街の方へ。


「「ただいまー。」」
疲れしらずのような顔で帰ってきた。
「ちょうど蕎麦ができたわよ。食べなさい。」
「「いただきまーす。」」
美味しそうにそばを食べる2人。すると、
”ピュ~~~~~  ドカーーーーーン”
大きな花火が。年明けの合図だ。
「おおおおおおおおおおお」
「わああああああああああ」
いつ見てもきれいな花火。一瞬蕎麦を忘れたようだ。
「明けましておめでとう!」
「今年もよろしくだぜ。あ、今お願いことしていい?」
「お金いれてね。」
「ないぜ。」
「じゃあ魔理沙だったらいいよ。」
「ありがとう! え、えーと。今年こそ飛べますように!あと他の魔法も!」
「口にだなくていいよ魔理沙。」
必死なんだろう。
「じゃあ私も!」
「霊夢巫女だろ?」
「たぶんいけると思うよ。 今年もいい年でありますように!」
「普通だね。あと、口にださなくてもいいって・・・・・」
「声を出したほうが叶えてくれそうだもん。」
「さっきと言ってる事違うわよ、霊夢」
「あ、紫もなにかお願いことしたら?」
「私はいいわよ。というか何年も生きてるんだからないわよ。」
「じゃあ紫の分貰うね!」
「いいわよ」
「今年も魔理沙と仲良くなりますように!!」
「私も! 霊夢仲良くなりますように!!」
「あははは」
「あははははは」
”この笑顔がずっと見られますように。”
ないと思っていた願い。だけどやっぱり願いはあるものだ。
声には出していない。霊夢達の願いにかき消されるかもしれない。
でも、届いてほしい。 子供よりも負けない気持ちで祈っていた・・・・・


「うあ」
眩しい太陽に起こされたような気がした。しばらく魔理沙は寝ぼけていた。
「あー眩しい。よく寝たわ。」
霊夢がのびのびと起きた。しかし昨日の酔いが少し残ってるようだ。
顔が少し元気じゃない。 
魔理沙が霊夢の顔を見つめて5秒。
「な、なによ魔理沙。」
「霊夢ぅ~。とりゃ!」
「うわっ!ちょ。」
にかにかしながら魔理沙が霊夢に飛び込んだ。
「うーん、おはようございm、何やってるんですか?」
「? !? 魔理沙!?」
早苗とアリスが起きてそうそう不思議そうな顔をした。
「うん?じゃれてるだけだが?」
「ちょっ、魔理沙! 酔ってんじゃないの?」
「酔ってないぜ~」
「それ酔ってる人のセリフよ!なはしてよ」
「好きなくせに~」
やめない魔理沙。だが魔理沙にしか分からない霊夢の表情に違いがあるのかもしれない。 アリスと早苗は止める気配がない。諦めたのだろう。
いや、2人が笑ってるように見えたからであろうか・・・・・

スターダストメモリー

どうも、BESHUです。年明けまでに書き終えてやると夜10時に言い始めたものの、1時に書き終えました。畜生。
さて、今回は幼女時代の頃を描いてみましたが、設定大丈夫かな?100%妄想なのでいろいろおかしいかも。
ロリいいよね。2次元ロリいいよね。かわいいは正義ですよね?2次元ロリに栄光あれえええええええええええ
ということで、さようならー

スターダストメモリー

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-12-31

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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