鑑賞記録-内田明単独ライブvol.3「駆け込み訴え」より


代々木にある代々木白熊にて観劇。
以前、アロッタファジャイナ第13回公演「国家―偽伝、桓武と最澄とその時代―」(@新国立劇場小劇場)でもお世話になった内田明さんが一人芝居を行われるとあって、観に行かせていただきました。
原作太宰治「駈込み訴え」をそのままの文体で一人芝居に仕立てた。これはイスカリオテのユダがイエスを裏切り、その居場所を密告する一場面を描いた作品である。ユダが背負ったであろう疑心や煩悶に対し、身一つで真正面から闘い抜こうとする気概は存分に受け取れた。寄る辺ない素舞台に五十分間立ち続け、ひと時も休むことなく喋り続けるのはなかなか大変だ。けれども原作を読んで想像に足るような、つつがない芝居へ小さく納まってしまった印象もある。「うんうん、それはよくわかった」で幕を下ろしては原作を使用する上でもったいないな、とも感じました。

鑑賞記録-内田明単独ライブvol.3「駆け込み訴え」より

鑑賞記録-内田明単独ライブvol.3「駆け込み訴え」より

「代々木にある代々木白熊にて観劇。……」

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-12-26

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