鑑賞記録-映画「ステキな金縛り」より


2011年、三谷幸喜監督。
やっていることは単純で「見えない証人を如何にして証人たらしめるか」でしかないわけだけれど、これほど「見える」「見えない」たった一つのルールが物語を豊かに、登場人物たちを豊かにしてしまうとは思わなかった。最後は不覚にも泣きそうだった。やはり物語の質ははじめに土壌として敷かれたルールの良し悪しで決まるな、と確信いたしました。裁判に、証人が幽霊で、そこへ挑むが三流弁護士。とてもいいじゃないですか。幽霊と人間、互いに容易には交わることが出来ないからこそドラマチックになる。名画「ゴースト」ではコインを用いて愛を伝えたが、本作のハーモニカもなかなか心に痺れるものを感じた。

鑑賞記録-映画「ステキな金縛り」より

鑑賞記録-映画「ステキな金縛り」より

「2011年、三谷幸喜監督。やっていることは単純で「見えない証人を如何にして証人たらしめるか」でしかないわけだけれど、……」

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-12-25

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