鑑賞記録-PAPALUWA第五回公演「MET」より


王子にある王子小劇場にて観劇。
以前、劇団スパイスガーデン実験公演「刺激的庭」vol.1でもお世話になった鈴木美波さんが作・演出を担当するとあって、観に行かせていただきました。
「明日世界が滅亡してしまうかもしれない」状況下での人々の日常を描く。いくつかエリア分けされた舞台空間でそれぞれ別の場面が演じられ、それが時折重なって見えたり再び別の空間に戻ったり……。演劇の“ルール”を使い空間を遊ぶ演出はとても面白かった。ただ、もったいないなあと感じたのもまた空間に関してだった。笑わせどころで笑いが起こらない箇所がいくつも見受けられたのだが、これはもはや演者や演出がどうのこうのという問題でなく単純に舞台空間の広さ・黒さ・暗さといった観客に与え続ける印象があまりにヘビーだったからではないだろうか、と考えた。逆に小規模空間で蛍光灯の下、観客から手の届きそうな距離で演じられたならば、あるいはまったく違った結果を生んだかもしれない。「笑い」は理解して起こるものでなく、人は感覚的に「笑う」のだなあ、とそんなことも考えさせられました。

鑑賞記録-PAPALUWA第五回公演「MET」より

鑑賞記録-PAPALUWA第五回公演「MET」より

「王子にある王子小劇場にて観劇。……」

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-12-24

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