お金持ちの条件・第一版
「お金持ち」の条件を、身近なところで。
飲むお茶の種類ごとに、別々のカップがあること。
窓を開けると、水平線上に空が見えること。
階段の踊り場に、誰が来たのか確認するための双眼鏡が置いてあること。
家の中に、誰か描いたか判らない絵が飾ってあること。
客に訊かれるまで、その絵が飾ってあったことに気づかないこと。
細やかな彫刻をした白い造花瓶が、ピアノの上に飾ってあること。
背伸びをしながらジャンプをしても、指先が天井に届かないこと。
季節ごとに、寝る部屋が違うこと。
敷地の中に涼をとる場所があるので、クーラーを使ったことがないこと。
自分たちとは別に、猫が昼寝をするためのベットがあること。(昼寝をするための部屋があると、さらに良い)
本棚がある部屋とは別に、本を読むための部屋があること。(または、本を読むための場所があること)
風呂場の明かりが2つあること。
親戚一家が屋根裏で寝泊まりできること。
家の敷地で空気銃のスコープ調整ができること。
夕方になると、敷地の中で近所の子供たちが遊んでいること。
庭と、その奥にみえる雑木林との境界線が、はっきりしないこと。
庭先に、キャンプファイヤーをするためのカマドが作りっぱなしに置いてあること。
自宅にいながら野鳥観察ができること。
生まれてこのかた「自分で車を運転する」なんて、やったことがないこと。
迎えの車が見えてから着替えて始めても、じゅうぶん間に合うこと。
食事をとるために並んだことがないこと。
使うことはおろか、見ることも触れることも許されていない皿があること。
人に言われるまで、自分が金持ちだったことに気づかないこと。
通信販売で買った本棚が他の本棚と釣り合わなかったため、小物を置く棚として使っていること。
紅茶を銘柄で選んでいること。
紅茶をかき回すための専用スプーンがあること。
お金持ちの条件・第一版