aitai
明日会える背中の主(あるじ)浮かべ
小さな街灯の下で名前を呼ぶ・・・・。
(繋がる手。離れてゆく手。)
それは
悲しみより嬉しさの記憶を残して
「幸せになりました。」の一言を
失ったモノ達へと
送り届けてゆく・・・・。
(互いに引合う身体、互いに突き放す身体。)
抱きしめる両腕があればいいと思った日
求めるよりも
伝えることのほうが難しいと
少しずつ・少しずつ
苦しみが生まれだす・・・・。
(嘘をつけない男・嘘で塗り固めた女)
小さなひび割れが広がって
居なくなる・去り行くという絶望を
避けたいと立ち止まり
幸せを願えるようにと
静かに呼吸を重ねた・・・・。
aitai