花弁に乗せて

いってらっしゃい、さようなら。

誰にも縛られずに、生きていきたい。

足の向くまま、気の向くまま、自分の好きなように生きていきたい。

受験して、好きな大学入って、卒業して、好きな会社に入社して、定年して。

のんびりゆったり、生きていきたい。

最後は自分の大好きな布団に潜って、静かに幸せに息絶えたい。

最後の最後まで、愛する君に見守っていて欲しい。

のらりくらり、生きていきたい。

死にマイナスなイメージを持つよりも、新たな命の誕生と考えようか。

こんな、自分勝手な、ヘタクソな歌を。

花弁に乗せて、どっかに飛んでって、みんなに聞いてほしい。

だから、それまで。

貴方は一緒に居てくれませんか、傍に居てくれませんか。

それなら、私は。

今、したいことを精いっぱいやりきりましょう。

生きていなくちゃできないことを。

原っぱを駆け回って、どろどろになるまで遊んで。

それを、笑って見過ごしてください。

おっと、お迎えが来たようだ。

さようなら、ゆっくり、おやすみ。

見守っていてね。

花弁に乗せて

花弁に乗せて

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-11-28

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