初恋景色

太陽の編

輝いていた。太陽のように目立っていた。そうやって見えたんだ。




「あんたそれ一目惚れだよ」
「え?」
初回一発目からこんな事をいわれた私。
なんやねん。いきなり。
ってみなさんなってますよね!!

なのでここで自己紹介!
初回一発目から聞きなれない言葉を聞かされた私の名前は朝倉聖奈です!
都築高校2年生の女子高生です!
普通に仲良く皆と過ごs((バシッ

「痛い!」
「さっきからなにブツブツ言ってんのよ」

さっきから私を酷い扱いするこの子。
みなさん誰か気になってませんか?
この子は私の幼稚園からの親友!
高杉悠ちゃん!
私とちがって背が高くて、大人びてて、なにより美人!!!
女も私でも惚れ惚れしちゃいます…


ってことではなく。自己紹介ではなく。
今私たちがなに話してたかみなさんわかりますか?
え?わからない?ですよね…

では説明いたしましょう!
そうなんです。実は前文にあった
「輝いていた。太陽のように目立っていた。そうやって見えたんだ。」
と、あったように、私は恋をしてしまったんです。
しかも悠ちゃんによると一目惚れとやらなんとやら…

まったく尻軽な女だ。
なんて言わないでください…
確かに一目惚れなのは尻軽かもしれないけど…でも…実は

私この歳になって今だに恋をしたことがないんです。
だから彼氏もできたことありません。

だから正直今彼に一目惚れしたといってもなにをしたら良いか、
どうしたら良いか。なにもわかりません。

そんなこんなで困って悠ちゃんに相談していたのが、先ほどのことです。

悠ちゃんによると私が一目惚れした彼の名前は
高鷲陽輝くん。
隣も羽津紀高校に通う2年だそうです。
悠ちゃんがなぜ彼のことを知っているか。それは悠ちゃんが
羽津紀高校に通う友達に聞いてくれたからです。
悠ちゃんありがとう。

彼は黒髪に金のメッシュがはいっている頭をしていて、
身長は悠ちゃんよりもデカそうだったからきっと180くらいなのかな?
ちなみに私は151です…
まあ、私のことはさておき。彼の顔はちょっとつったようなシュッとした目に
端整な鼻。はい。そうです。イケメンくんです。

とまあ、彼の外見はこんな感じで。
イケメンだったら誰でも好きになる!って感じですよね。
でも!彼は!!顔だけじゃないんです!!

私が彼を好きなったきっかけは、今日の朝のこと。


「せ、狭い…」
電車通いの私にとって、朝の満員電車は慣れたことですが、
今日の朝、悲劇が起こりました。
いつも通り人の波に呑まれながら電車に乗っていると

(サワッ…サワサワッ…)
(えっ…?)

人混みに紛れて誰かが私のお尻を触ってきました。
初めての感覚にどうしたらよいかわからない私は
声を出すことも出来ず、ただただしたを向いていました。

初恋景色

初恋景色

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-11-26

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