信じてもいいですか?

私の人生、裏切られるばかり
信じても裏切られて、信じても裏切られて...
ただコレの繰り返しだった
裏切られるたびに泣く自分
何回も何回も
次第には泣かなくなった自分

違う

泣けなくなったんだ

いくら人を信じても裏切られるなら
私は、もう
誰も信じない、信じたくない
信じたいけど、裏切られるのに恐がっている自分に負けた
だから、親友も好きな人もいない

いらない

最終的には裏切られるのがオチだから

私が人を信じなくなったのは中学2年のときだった
みんな、親友だとかイツメンだとか
訳わかんない事ゆってた
親友だから信じる?
親友じゃなかったら信じないの??
わけわかんない
確かに、友達といるのは楽しいしおもしろい
みんなと笑い合えるのがすっごく楽しい
だけど、親友でも、イツメンでもない
ただの友達だ

西山春香

高校1年

成績はまぁまぁで平凡な毎日を繰り返している

明るくておもしろいキャラでいるけど
正直このキャラには疲れる
ただでさえ笑っていなかっただけでいつもの自分じゃないみたいな感じで言われる
「うちらのイツメンまじ神ー☆」
でた
1年の中で大人数でいるイツメン
別に嫌い訳ではない
たまに、羨ましいとも思うし自分らしさでいられそうでいいなぁと思う
そのイツメンのメンバーの中には、付き合ってる人が多い
まぁ高校生にとっては常識みたいなもんだけど

今は2月入りたての時期
まだ肌寒い季節にあるイベントがあった
やっぱりこの時期になると結構話題になって出てくるよね
「春香は好きな人いないのー??」
香奈だ
別に嫌いじゃない
普通に友達
「いないにきまってんじゃん!」
「そーだよねっ。いたら逆に怖いわぁ」
知ってんじゃん
「それに、春香って大の男嫌いだもんね」
香奈の言うとおり
私は大の男嫌い
私はそれを言われるのがちょっといやっだたから
「最近付き合ってる人増えてるよね」
話をそらした
「だよね、結構増えてきてるよね」
「みんな、青春中かぁ」
そう言ったら香奈がコッチを見てニヤニヤしながら
「じきに、春香も来るからっ」
「絶対ない!!」
「まぁまぁ、そーいわず」
「まず、今までで恋なんてしたことないし」
「小学校のときは?」
「そんなの子供の恋!真面目なわけあるかっ」
「えぇー」
そんな目で見ないでよ
自分でも恋を経験してみたいとは思ってるよ?
でもできないんだよ

信じたくても

裏切られるのが恐いから