どうしよう

夕暮れ
よごれたシャツにやぶれたスカート
女の子がひとり
枯れた大地をうつむきながら
落穂を拾っている
どうするの
と聞くと
こうするの
と言って
落穂を口にほうり込んだ
ぼくは
だまって見つめている
しらない国の話しだと
どうにもならないことだと
でも
その子がこちらを見ている

どうしよう

どうしよう

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-02-02

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